大学生の就職活動/就職活動の選考対策

先輩取材をして最強の自己PRを作る 2(6ページ目)

自己PR(志望動機)は憶測で書いてもダメだ。その会社が求める人材を先輩を取材することで把握し、その力を表現できる大学生活エピソードを引っ張り出せ。説得力がある自己PRは全て行動に裏打ちされるのだ。

執筆者:見舘 好隆

STEP-12:エッセンスを繋げて清書する

最強の自己PR
最強の自己PRの完成だ。おめでとう。これで君は、自信を持って自分を売り込むことが出来る。
ラストだ。以下の構成で自己PR(志望動機)を作ってみよう。


今までの参考例を基に作ってみる。
  1. お客様にベストの時間・空間を演出できる力をもっと御社で鍛えたい。
  2. 小僧寿しのアルバイトで、お寿司を握るスキルはもちろん、基本を大切にする重要性を心の底から学んだ。ある日シャリ場で酢合わせを失敗した。店長は私の目の前で失敗した30合のシャリをゴミ箱に捨てた。私は情けなく、そして、もう二度といい加減なことはしないと心に誓った。基本を私はごみ箱に打ち捨てられたシャリを二度と忘れません。
  3. おかげで私は「基本をおろそかにしない力」を身に付けることができました。
  4. 先日、御社の○○さんに、基本はお客様を全神経を集中して観察することだと教えていただきました。押し付けがましくなく、そして無視もしないほど良い距離でさりげなくサービスするには、この作業が欠かせないと。まさしく基本がしっかりしていなくては、できないことです。
  5. 私はそんな御社で徹底的にまず仕事の基本を学び、その初心を忘れず仕事を積み重ねて行きたいと考えています。よろしくお願いいたします。


どうだろうか。少しは説得力が出たと思いませんか?


【アクション】★メッセージ+成長させた出来事+得た力+取材した事実&意味のセット+熱意をこめたメッセージ。このエッセンスで、自己PR(志望動機)を完成させる。




以上、大変でしたか? まず、店舗取材は大変だったと思う。でもその分、自己PR&志望動機を書く手掛かりはたくさん得られたはずだ。

そして、その手掛かりを元に自己分析をして、出来上がった自己PR&志望動機は、今まで出最高の出来になりませんでしたか?

もう分かったと思う。就職活動の基本は、「行動すること」だってことが。そして「行動すること」だけが、内定を獲得する唯一でかつ確実な方法であることが。


この記事を読んだみなさんへ。

ここに書いたことは今すぐ始めるできる。

そして早ければ明日にだって完成させることができる。



アクションした次の日の朝、素晴らしい自己PR&志望動機が仕上がっていることを、切に願っている。


※記事「よくある就活自己PR(志望動機)の失敗例」はこちら!

※先輩取材は必須だが、自ら機会を作り出し得た他のエピソードを加えることで、さらに深みが増す。例えば、私の友人のジャズシンガー、佐野智英子さんが教えてくれたメッセージを紹介しよう。

「ジャズは、イミテーション・シュミレーション・イノベーション」

基本の名曲をすべて真似して、実演して、そしてやっとオリジナルに歌えるようになること。いきなりオリジナルを目指してもダメだという教訓だ。これを上で例に示した自己PRに絡めてみると、もっとメッセージが強くなるはずだ。

※先輩取材をもっと確実に行う方法は、その会社でアルバイトをすることだ。得られる事実&意味のセットは、ノート1冊分ぐらい書けるだろう。大学生1~2年生のみなさん、念頭においておいてね。


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