大学生の就職活動/就職活動の選考対策

先輩取材をして最強の自己PRを作る(7ページ目)

自己PR(志望動機)は憶測で書いてもダメだ。その会社が求める人材を先輩を取材することで把握し、その力を表現できる大学生活エピソードを引っ張り出せ。説得力がある自己PRは全て行動に裏打ちされるのだ。

執筆者:見舘 好隆

STEP-06:その場でイキイキと働く自分の姿を想像しながら、メッセージを作成する。

希望
その会社で働く姿を想像しながら、会社に伝えたいメッセージを考えよう。楽しい作業だ。
さあ、事実&意味をまとめた。次はメッセージ、つまり君がその会社の採用担当者に伝えたい思いを、一言でまとめた言葉を作ろう。

メッセージの作り方は簡単だ。店舗取材で得た事実&意味の中で、君の心に一番響いたセットは何だろう。それがメッセージの素だ。

君はその「メッセージの素」に惚れたんだ。なぜ惚れたのかを考えるのはあとにして、まず一番心に残った「メッセージの素」をベースに「君のメッセージ」を作ってみよう。

例えば、取材で得た事実&意味を以下としよう。
  1. お客様に全神経を集中:お客様が助けを求める前に「どうかされましたか?」とさりげなく聞いたほうが、お客様は喜ぶから。
     
  2. お客様に悟られないようにする:お客様はそれぞれホテルにおいての時間や空間を楽しんでいる。近づきすぎると嫌がるお客様もいるから。あくまでもさりげなくがベストだ。
では、二つ目の事実&意味を「メッセージの素」として、「君のメッセージ」に書き換えてみよう。

    • お客様にベストの時間・空間を演出できる力をもっと御社で鍛えたい。



これが取材によって構築した「君のメッセージ」であり、そしてこの「君のメッセージ」が、

自己PRや志望動機の一番最初に書くべき言葉

すなわち、

君が一番面接官に伝えたい言葉

なのだ。

比較してみれば分かるよね。
ただツラツラと大学生活でやったことを語ったり、ただ意味も無くやりたいことを語ったりすることと、雲泥の差があることが。このプロセスで作成する「君のメッセージ」は、
    • その会社で叶えられることが、取材によって明らかにされている。
       
    • その会社で求められている意志である。
       
    • 自分自身が心の底からやりたいと思っていることである。
以上の3つを全てクリアしたメッセージなのだ。机の上で作った自己PRや志望動機なんか、馬鹿馬鹿しいと思わないかな? そんな推測と憶測だけで会社が求める人材なんか分かるわけないし、実際にそのやりたいことがその会社で具現化できるかどうかもわからないし、おまけに本当に自分がそれをやりたいかどうかもわからないんだ。

店舗取材をしたからこそ捻り出した「君のメッセージ」。
光り輝いていると思わないかな。


【アクション】★取材後すぐに、取材で得た事実&意味のセットを土台に、メッセージを作成しよう。


※次のページで、「STEP-07:大学生活における、自分を成長させた出来事を箇条書きする」こと学ぶ!



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