マネジメントとリーダーシップの違いとは

マネジメントとリーダーシップの違い

マネジメントとリーダーシップの違い

エントリーシートや面接でよく登場する自己PR。

「サッカー部の部長を経験し、リーダーシップを身につけた。」
「大学祭実行委員長を経験し、リーダーシップには自信があります。」
「居酒屋のホールのチーフを任され、リーダーシップを取れるようになりました。」


以上の自己PRは、実は大間違いである。なぜならば、必ずしもそのチームの管理者を経験したからといって、リーダーシップを持つとは言えないのだ。

さらにリーダーシップは、激動の時代の中で、企業の人事が最も学生に対し持っていて欲しいと思っている能力とも言える。コミュニケーション力よりも更なるグレードの高い力だ。

もっと言えば、この能力を持っているかどうかで、満足できる就職活動ができるかどうかがかかっているといっても過言ではない。

今回は「リーダーシップ」の意味を正しく理解することと、その力を身につけることの重要性を伝えたいと思う。

   

リーダーシップは結果ありきではありません

そもそも、リーダーシップって何だろう。

「リーダーシップとは、集団に目標達成を促すよう影響を与える能力である。(中略)管理職の地位には公式に与えられた一定の権限を伴うため、個人が組織内で有する地位の結果としてリーダーシップの役割を果たす場合もある。しかし全てのリーダーが必ずしも管理者ではなく、また管理者が必ずしもリーダーとは限らない。組織が管理者に一定の権利を与えたからといって、この管理者たちが効果的な指導者となれる保証はない。」(出典:『組織行動のマネジメント―入門から実践へ』ステファン・P.ロビンス)

ここではっきりと違いが示唆されている。

管理者=リーダーシップを持つ人とは限らないし、管理者以外の人がリーダーシップを持つこともありえるのだ。

EQパートナーズの安部哲也社長によると、リーダーシップは以下の3つの要素に分けることができる。

 
  • 絵を描く(Vision)
  • 動機づける・心に火をつける(Inspire) 
  • 実行する・やり遂げる(Practice)

私の過去の経験をこの3つを視点に考えてみると、こうなる。
 
  • 絵を描く(Vision)…ビジョンの共有・認知を果たせていたかどうかを考えると、できていない。
  • 動機づける・心に火をつける(Inspire)…チーム全員をヤル気させることができたかどうかは、かなり「?」だ。
  • 実行する・やり遂げる(Practice)…いつも実行・成果ありきで考えがちだったので、この力はあると自負している。しかし、管理者である以上、強行突破で実行及び結果を出すことは可能。

むむぅ。どうも私にはリーダーシップは欠落しているようだ。

つまり、「サッカーチームを優勝させた」「大学祭を成功させた」「居酒屋の売上を伸ばした」ことで、リーダーシップを必ずしも証明はしないことが分かる。

さて、みなさんはどうですか? この3つの視点で、自分にリーダーシップがあるかどうか、考えてみましょう。

 

マネジメントとリーダーシップの違い

次にマネジメント(マネージャー・管理者)とリーダーシップ(リーダー)の違いを考えてみよう。
 
  • 役割
マネジメントにおける役割は、管理である。例えば去年と同じ大学祭を、トラブル無く予算内にスケジュールに沿って成功させることが役割だ。しかし、リーダーシップは違う。去年とは違う大学祭を新たに創り出す、もしくは変革することが役割となる。管理だけでは対応できない。当然ながらチーム一人一人の能力を引き出し、活かし、ドライブさせることでしか、新しいことはできないし、変革することもできない。
 
  • アプローチ
マネジメントにおけるアプローチは、言わばコントロールだ。計画・予算を重視し、組織化・人員配置で計画を実行する。しかし、リーダーシップは違う。まずビジョンや方向性を打ち出し、モチベーションを喚起させ、実行する。前者の手法では新しいこと・変えることはまずできない。後者はビジョンや方向性に合えば、メンバーが自ら新しいこと・変えることをトライできる。そしてトライすることを動機づけなくてはならない。
このように、マネジメントとリーダーシップは、役割もアプローチも全く違う。まとめれば、マネジメントは「どうやるか(HOW)」を重視し、リーダーシップは「何をやるのか(WHAT)」「なぜやるのか(WHY)」を重視するのだ。
 
EQパートナーズ安部哲也社長の講義「リーダーシップ論」のレジュメを参考にした。

※管理者だけがリーダーシップを発揮するわけではない。部下であってもチーム全体に働きかけることができる。


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