大学生の就職活動/就職活動の選考対策

就活面接突破 ライバルに差をつける 2(6ページ目)

一つ一つのアクションは小さなこと。でもそれぞれには意味がある。よって、すべてのアクションを行えば、ライバルに10馬身も差をつけることができる。なぜなら、全てのアクションを行っている学生はいないから。

執筆者:見舘 好隆


さて、結果は?

面接の日の夜、彼女から電話があった。

「面接はかなりリラックスできたよ!言いたいことはすべて話せた!本社に行ったっていう話はかなりウケて、その上全店舗回ってきたって言ったら“そんな人初めて!”って言われて嬉しかった。“何か企画のアイデアは?”という質問にも、前日取材したことをベースに答えたので、ちょっと自信あり。だって面接官が何度も頷いてくれたから。店舗レポートも出したし、見舘さんに言われたことはすべてやったよ!」

声が明るい。相当手応えがあったようだ。

「ね、1店舗だけ覗くのと、全店舗&本社を覗くのとでは、話の弾み具合も違うでしょ。自信だって違うでしょ。やるだけやった人だけが、リラックスして面接で実力が出せるんだよ」

「本当にそう!セミナーの質問会でも一番最初に質問して、終ってからも話聞きにいってきました。そしたら、人事の方にも声をかけられた。質問会で私が提案したアイデアのことを覚えてくれていた。嬉しくてずっと話してたら“彼女は新人だよ”と今年度入社した社員を紹介してくれた。けっこういろんな方とお話できました!」

「それが、“人事に覚えてもらう技”だよ。質問せずにいたその他大勢より、絶対強い。君は多分、“セミナー時一番最初に質問して、終ってからも質問して、アイデアを出す人”と覚えてもらったのでしょう。そのキャラをこれからも大事にすればいい」

「うんうん。それでね。今回は通ったような気がするんだ!」

「そう。その“今回は通ったかも!”という手応えが大事なんだ。この手応えが無い面接は絶対に通らない。就活はギャンブルじゃないからね。たまに“なぜ通ったかわからない”という人いるよね。その人は、今回の君のように事前準備をしていないし、今回の君のようにリラックスして面接を受けていないんだ。たまたま通っただけ。手応え無しじゃ、次は通らない」

彼女は受話器の向こうで頷いた。

「だから、手応えをまた感じるためには、それなりのアクションをしなくてはいけない。アクションをして、またリラックスを手に入れなくてはいけないんだ」

「うんうん。そうだよね。まだ合格の返事は来ていないけど、二次面接前にも、たくさんあるよね、やることが」

「そう、たくさんある」

「二次は来週。あさってじゃないから、たくさんできる」

「そう、たくさんできる」

彼女はもうやるべきことが分かっているようだ。
これで、私の教えることは無くなった。


なぜなら、内定に辿り付く道を、彼女は理解したからだ。

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次の日、彼女に人事から合格の電話が入ったことは、想像に難くない。
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