会社説明会で社員が本音を伝えているか?
「二十二歳の新卒を採用しようとするならやはり、同年代の社員に面接させないといけない。就職は、二、三歳上の人の中に一緒に働きたいと思う人がいるかどうかだ。採用した新卒社員は前年採用した社員の赤裸々な話、例えば“叱られたこと”“つらいけれど、やりぬいたこと”“辞めたいと思ったこと”といった話を聞いて、感動する。包み隠さず、本音で語り合えばいい。“何のために働くのか?”─その思いを先輩社員と共有できていないと、仕事は続かない。」(出典:『ブックオフ 情熱のマネジメント』グロービスMBA ブックオフ探検隊)さて、みなさんが今まで参加した会社説明会。どこまで本音を教えてくれただろうか? 坂本社長が指摘するように、まずみなさんが一番知りたいことは、入社1~3年目の先輩の本音でしょう。それは「楽しかったこと」「面白かったこと」より、「叱られたこと」「つらいこと」「辞めたいと思ったこと」だ。それを乗り越えたからこそ語られる「真実」だ。
実際、ブックオフの会社説明会でその本音を語ると、途中で半分の学生が帰ってしまうそうだ。でも、それでもブックオフに興味を持って面接を受ける学生こそ、ブックオフが必要としている学生だ。坂本社長はむしろその方がいいと語る。
確かにそうだ。本音を語らずいい夢だけを話して、勘違いをした学生と面接をするのは、お互い時間の無駄だろう。
この当たり前の事実。もし実行していない会社説明会なら、少し疑ってみた方がいいかもしれない。
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