大学生の就職活動/就職活動での業界・企業研究

社長不在の就職会社説明会はダメ?(3ページ目)

会社の本音は、社長が一番知っている。よって説明会や面接で社長が登場しない会社は、本音を学生に伝える気が無い会社と考えていい。逆に社長が本音を語ってくれて、好きになった会社こそ第一志望にする方がいい。

執筆者:見舘 好隆

会社説明会で社員が本音を伝えているか?

「二十二歳の新卒を採用しようとするならやはり、同年代の社員に面接させないといけない。就職は、二、三歳上の人の中に一緒に働きたいと思う人がいるかどうかだ。採用した新卒社員は前年採用した社員の赤裸々な話、例えば“叱られたこと”“つらいけれど、やりぬいたこと”“辞めたいと思ったこと”といった話を聞いて、感動する。包み隠さず、本音で語り合えばいい。“何のために働くのか?”─その思いを先輩社員と共有できていないと、仕事は続かない。」(出典:『ブックオフ 情熱のマネジメント』グロービスMBA ブックオフ探検隊)

さて、みなさんが今まで参加した会社説明会。どこまで本音を教えてくれただろうか? 坂本社長が指摘するように、まずみなさんが一番知りたいことは、入社1~3年目の先輩の本音でしょう。それは「楽しかったこと」「面白かったこと」より、「叱られたこと」「つらいこと」「辞めたいと思ったこと」だ。それを乗り越えたからこそ語られる「真実」だ。

実際、ブックオフの会社説明会でその本音を語ると、途中で半分の学生が帰ってしまうそうだ。でも、それでもブックオフに興味を持って面接を受ける学生こそ、ブックオフが必要としている学生だ。坂本社長はむしろその方がいいと語る。

確かにそうだ。本音を語らずいい夢だけを話して、勘違いをした学生と面接をするのは、お互い時間の無駄だろう。

この当たり前の事実。もし実行していない会社説明会なら、少し疑ってみた方がいいかもしれない。


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※次のページで「最終面接で社長が登場しているか?」を考える。
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