千円単位にしたら売上が下がっちゃった!
記事、3,000千円ってどう読むの?でも書きましたが、会社で使う資料は、「千円単位」で作成することが多いです。
とはいえ、元々のデータは、円単位。
切り上げか、切捨てか、四捨五入か…。どのように千円単位に換算するかは、なんらかの決まりや指示があると思いますが、もうひとつ気をつけておきたいことがあります。
こちらのデータを見て下さい。
円単位 | 千円単位 | |
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百円単位を四捨五入した「千円単位」の数値…。売上高の合計が一桁違ってますよね。
電卓を入れていただければわかりますが、個々の式は間違っていません。
でも、報告を受けた上司はびっくりする…かもしれません。
「今月売上1億いったハズじゃない!どういうこと!」
…たった28円で大台に乗った、とはいえ、1億は1億。
「四捨五入して合計したら下がっちゃうんです」というワケにはいかないですよね…。
タテヨコか、数値か?
売上高が下るなんてダメ!それなら、今回の例でいえば、
円単位の資料では合計式が入っているセルにも、千円単位の方では、合計式ではなく、各社同様、四捨五入の式を入れておく方が良いということになりますね。
ですが、数値を生かした場合、この資料だけ見ると、計算が合わない、ということになります。「タテヨコが一致していない!」と言われるかも。
どっちにすればいいのか…。
どちらが重要か、確認して使い分ける
ちなみに、会計ソフトなど、単位を変えて表示できるもので試してみると、単位を千円や、百万円に変えた場合、個々の数値を生かし、合計や差引の式は無視されることが多いようです。
やはり、「売上高」や「経常利益」などの重要な数値が、単位を変えることで変わってしまうというのは困るのです…。
とはいえ、事務担当者が資料作成を依頼される場合、その資料の持つ「意味」や、その資料の用途を説明されない場合も多い。
経理知識がなくても、資料作成を担当している場合もありますよね。
タテヨコの計算と、個々の数値…どちらが重要なのか…。
「この資料千円単位にして」と指示された時は、あらかじめ確認してから取り掛かる方がいいでしょう。
■エクセルでの資料作成に役立つ
合計のやり方は?≫SUM関数で合計一発表示!(パソコンスキルの初歩・資格/ガイド記事)
エクセルの関数って何?(Excelの使い方/ガイド記事)
桁区切りの入れ方は?≫3,000千円ってどう読むの?桁区切りと単位(一般事務の仕事/ガイド記事)
四捨五入のやり方は?≫四捨五入はROUND関数で!(パソコンスキルの初歩・資格/ガイド記事)