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元旦でファイナル!千夏に学べることもアル! 事務員さんから見た『ショムニ』(3ページ目)

元旦の『ショムニForever』でついにファイナル!ミニスカ制服のイメージに反して、『ショムニ』は事務担当者の『仕事』にスポットを当てたドラマ。見所とツッコミドコロ…語ります(笑)。

執筆者:平井 実穂子

千夏は、もちろんさらりと、
「好きじゃなきゃやってないでしょ?」
と言ってのけますが、
お話の中で庶務2課は、問題アリの社員が集められたリストラの対象。
担当する仕事は誰にでもできる雑用ばかり…という事になっています。

戸田菜穂演じる秘書課の杉田美園にも、
「あっら~vショムニのみなさ~ん。楽なお仕事で結構ですこと。
楽しければいいだなんて、さ、す、が、向上心のかけらもないのね」

という風なセリフをよく言われてます(笑)。

確かに千夏は、向上心…あるいは、「キャリアアップ」「本当にやりたい仕事」等の言葉とは無縁のようです。
でもこういう類の言葉はクセモノ。時には聞こえの良い言訳となってしまうと思うのです。

人事部の嫌がらせで、千夏と美園が1週間、お互いの仕事を交換するハメになる、というおはなしがあります(2/6話)。

秘書の仕事にプライドを持つ美園は、
「蛍光灯の取り替えなんてできない」
「そんなくだらない事は私の仕事じゃない」
と、ふてくされて仕事を放棄してしまいますが、
千夏の方は、
「しょうがないね」と腹をくくり、自分なりに堂々と秘書業務をこなします。
どっちがカッコイイかは、ドラマの中では明らかです。

「庶務より秘書の仕事の方がやりがいがあるからじゃない?」
…そうでしょうか?千夏の辞書には『やりがいのある仕事』なんて言葉も無さそう。

悲壮感も、気負いもない。それが自分の仕事だからヤルんです。

めったに動じない千夏が、「ひ―――!」と悲鳴を上げて見上げた先に、
きれたままの蛍光灯がある、というシーンがありました(1/4話)。
そんなのどうでもいいこと…と思いますか?
自分の担当する仕事が出来てなかった!それが平気な人には、
どんな仕事も務まりはしない。楽しめはしないんじゃないかな。

人事部は千夏をクビ…会社都合でなく、自己都合で退社させるべく、
いろいろな嫌がらせをしますが、当の千夏は、会社を辞めさせられることには全く頓着していません。

その自信は、
仕事に限らず、どんなことでも楽しむ!経験として生かしてやるという
心意気から来るものだと思うのです。

誰に何と言われてようと、評価されようとされまいと、
身についた経験は自分のものなのだから、
1日のほとんどを過ごす会社で、経験を積む機会を失うなんて勿体無い!
『適当』にやるより『徹底的』にやる方が楽しく、
楽しいこと程、よく身につくんです。

先出の陣内孝則演じる、ベンチャー企業社長の、

「おまえならどこでもやっていける」(1/最終話)

この言葉こそが、最高の誉め言葉じゃないでしょうか。

…これじゃショムニを崇拝?する沢村一樹演じる神谷のようですが(笑)、
胸を張って自信を持って、今の仕事を積極的に楽しもうという姿勢は、
見ていて気持ちが良かったですよ!

…とはいえ、事務担当者としては「ちょっと待った―――!」とレッドカード出したいシーンもたくさんありました(笑)。
次のページでいくつか紹介しますね。

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