第7位 厚生の指標 臨時増刊 保険と年金の動向(厚生統計協会)
保険と年金のデータ、制度改正の歴史がまとめられた赤い表紙の本です。社会保険の動向、医療保険制度の背景と展望、年金制度の背景と展望、医療・老人保健・介護・年金などの保険と年金の現状、諸外国の保険と年金がまとめられています。これは通信教育1年目の時、レポートの課題図書として挙げられていたので、2003年度版を買ってほぼ全ページ読みました。制度改正のことが順を追って書いてあるので、制度の流れを理解するにはいいと思います。かなり教科書とダブりますが。ただ、あくまでも厚生分野の行政的資料なので、読んでいてもまったくおもしろくない。それに、何か調べようと思ってもどこに何が書いてあるのか、パッとわかるような編集になっていないし、検索性も悪いし、使い勝手はよくないです。
副読本的に余裕があったら見ておきなさい、と社会福祉原論の先生に勧められ、2004年度版(出題されるデータが掲載されているのは試験年度の1年前の版だそうで)を9月ごろ、わざわざ厚生統計協会まで行って購入しました。2004年度版は、必携や過去問でわからなかったところを調べるのに少し使った以外は積読(つんどく)状態。全然余裕がなくて、1月に入ってからちらちら見ただけでした。なくてもよかったかも。
第8位 厚生の指標 臨時増刊 国民の福祉の動向(厚生統計協会)
社会福祉の現状などがまとめられた緑の表紙の本です。人口と世帯、社会福祉の範囲と課題、社会福祉の行政組織と財政、生活保護、児童家庭福祉、障害者福祉など、施策などについてもところどころデータ付きでまとめてあります。教科書の知識をさらに深め、最新データをキャッチするにはいい本。人口と世帯のところなどはよく読みました。こちらも、あくまでも厚生分野の行政的資料なので、読みにくい、おもしろくない、調べにくい、検索できないというかんじです。
アホな話ですが、自分で社会保険について教科書などで調べて、保険者、被保険者、給付内容、一部負担、財源、不服申立などを表組にまとめたあとで、同じような表がこの本に掲載されていることに気が付きました。もっと早く、全ページをぱらぱらとでも見ておけばよかった……。あってよかったけど、なくてもよかったかな。そんな本です。
第9位 社会福祉士 過去3年間問題集
年度別に国家試験全問が掲載されている、コンデックス情報研究所編のオーソドックスな過去問題集です。コンパクトでいいのですが、解答の解説は詳しくありません。解答の詳しい解説がほしいなら、1年分で1冊になっている過去問題集を選びましょう。番外 中央法規出版 模擬試験 解答・解説
模擬試験はこの中央法規出版の在宅模試と、日本社会福祉士会の統一模試しか受けませんでした。中央法規の在宅模試は、7~8月返送の基礎編と10~11月返送の実力編があります。どちらも解答用紙を返送すると、解答・解説の冊子が送られてきます。これが分厚くて詳しい。しっかり解説してあるので、わかりやすく、知識の幅を広げるのに役に立ちました。おすすめです。社会福祉士会の模試は、試験会場の雰囲気に慣れる、受験人数の多い模試を受けて実力を把握するために受験しました。その目的は達せられましたが、解答・解説はかなり物足りなかったです。
以上、宮下の役に立った参考図書ランキングでした。
これから受験勉強をするみなさん。
自分が一日に勉強に割ける時間をよく考え、いつから勉強を始めるといいか、少し見通しを立ててスタートされますように。早く始めすぎても忘れちゃうし、途中でイヤになってしまう可能性もあります。かといって、あまりギリギリに始めたらやろうとしていた勉強が終わらないということも。そのあたり、よく考えて、自分なりのペース配分で、着実に知識を積み上げてくださいね。
そうそう、受験講座の心理学の先生が、「記憶を長期記憶の倉庫に入れるためには、繰り返し学習すること」と言っておられました。たしかに私も、繰り返し繰り返し勉強していくうちに、1月に入ってから、それまであやふやだった知識がかなり定着した気がしました。勉強に王道なしです。ファイト!
関連サイト
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●第2弾>>>「なぜ皆そんなに前向き!?と驚いた夏季スクーリング」
●第3弾>>>「母子生活支援施設での実習」
●第4弾>>>「どういう観点から講座を選ぶか?」
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