食事の介助もサポートしていきたい
東京衛生病院栄養科は、栄養士が5人、管理栄養士が9人、全体で30名ほどのスタッフで業務を行っています。
業務内容は、献立作成から患者の食事作りとサービス、病院で働く職員のための食事作りとサービス、食材発注、給食管理業務、衛生管理、安全管理のほか、栄養指導や栄養管理、NST(Nutrition Support Team)回診、料理教室、健康教育など。食と栄養に関する全ての業務を行っています。
「院内における食事に関することはすべて、栄養科が責任をもって担当しています。将来的には栄養士や管理栄養士が、食事の介助に参加することも検討しているのですよ。食事を作っているのは栄養科なので、食事内容を理解している栄養士・管理栄養士が、患者様が食べる際のサポートをすることで、より召し上がっていただきやすくなると思うので、喫食率を高めることができます。一口でも二口でも多く食事をとっていただければ、患者様の回復につながります。」と、岩井さんは言います。
栄養士が行う健康教育プログラムには、両親学級、妊娠中の食事相談、離乳食相談などがあり、内容は離乳食の進め方や簡単な作り方、お菓子作りなどです。
食・栄養・健康の総合プロデューサーとして
活躍できる管理栄養士を育てることを目的に、栄養科では5年間所属して業務を学ぶカリキュラムになっています。レポート提出や勉強会の参加も課しています。 |
「栄養士・管理栄養士は、口から取り入れる食べ物が体の中に入り、どのような栄養となって働くのかを理解しているスペシャリストです。つまり食と栄養と健康を結ぶコーディネーターなのです。食と栄養を合体させて目に見える形、献立にしてあらわすことが仕事ですから、そのためには調理ができなければならないですし、料理を知っている必要があります。臨床の知識も必要ですし、説明力や指導力も問われます。
健康とは心身の健康、社会の健康、地球の健康なくしては考えられません。そして家庭の食卓は健康的で楽しいものである必要があります。栄養士は
それらに対応していく、食と栄養と健康のプロデューサーなのです。」
食をトータルコーディネートするためには、食と栄養と健康を広く学ぶことが大切です。幅広い料理の知識を身につけ、総合プロデューサーを目指しましょう。
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