患者とのコミュニケーションを大事に
今後はサンドイッチ、惣菜など、ベジタリアンメニューのテイクアウトを提供予定。 |
職員の食事は7階の展望カフェテリアでサービスしています。70席ほどあり、病院に訪れた人や一般の方の利用もできます。ある日のメニューは、カシューナッツローフ、マカロニグラタン、ベジカツ、サラダ、五分づきごはんと汁物、にんじんのマフィン。これがベジタリアン食? と思うほど、肉、魚を使わないで作ったとは思えない、豪華な食事でした。
栄養科ではベジタリアン食の料理教室も行っています。一般の方も参加できます。内容は管理栄養士による野菜についての講話、調理実習。ベジタリアン食にしていきたいが、どのような食材を使ってどういう風に調理したらいいか? という参加者の質問に対応しているそうです。
環境に配慮したフードサービス
2007年10月、病棟の7階に栄養科が移転したことを機に、厨房では真空調理を利用し、事前に調理しておくプリクックシステムを始めました。これにより食事の均一性、衛生面がより安全に、作業時間の短縮が可能となり、そのマンパワーを病棟配膳に向けています。そのほか食材の下処理場にCFW(Clear Field Water)式の水道を導入し、食材の処理と殺菌をしてから厨房に運び入れています。
環境への配慮や緊急時の熱源復旧を考えて、厨房はオール電化。さらに生ゴミ処理機を設置しています。新しい設備の中でこの生ゴミ処理機が一番コストがかかったそう。毎日100kgも出る生ゴミは、これにより水になって処理されます。
自分たち人間の健康を守るためには、地球の健康を守ることが大切だという考えのもと、厨房は環境に配慮しています。
次のページでは、フードサービスを行う栄養士に必要なことについてご紹介します!