本当にすぐ仕事は見つかるのか？
前のページで、登録制の非常勤ヘルパーは常時募集中、と書きました。どこでも、というわけではないけれど、多くの訪問介護事業者では募集しているはず。募集広告を出していなくても、登録したいといえばところが大半は、未経験でも受け付けてくれます。でも受け付けてくれる＝いくらでも仕事がある、とは限りません。実際にホームヘルプの仕事の依頼がどれだけくるかは、全く別問題(詳しくはガイド記事【ヘルパーの給与、雇用環境は?】を見てくださいね)。講座を修了したばかりの未経験者の場合、はじめから１日中目一杯、訪問介護に回るということはあまり考えられません。少しずつ経験を積んで、訪問時間を増やしていく、というパターンが一般的です。だって、経験もないのに、いきなり１日中やれと言われる方が不安だと思いませんか？
仕事はあるが、やるには覚悟も必要
冒頭に、介護・福祉業界の現場の採用担当者が、「人が足りない」「求人広告を出しても人が集まらない」と言っているという話を書きましたが、それは、一人で他人の家に行くというホームヘルパーの仕事の特殊性から、資格を取ったものの仕事は尻込みしてしまうという人が多いため。ホームヘルパー講座修了者は多数いるのに、ホームヘルパーの求人は今も充足率が低いのです。介護を必要としている利用者の自宅に、一人で行ってサービスを提供して来るホームヘルパーは、実は、介護の知識や技術だけでなく、人間性やコミュニケーション能力も問われる、全人格的対応が必要な仕事。入っていくのに敷居は高くないけど、とても奥が深い仕事なのです。
だから、「優秀なヘルパーか敬遠されるヘルパーか」で、依頼の来る仕事量はかなり違ってくるもの。もちろん、利用者との相性もありますが、事業者に話を聞くと、「本当に優秀なヘルパーは、どこの家に派遣しても気に入られるから、仕事が絶えることがない」と言います。
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