●私にも取れるかな?
受験資格に制限がなく、幅広い分野の人たちが受験しているのが、この資格の特徴。東京商工会議所が公表している第6回検定の受験者データによると、受験者は10代から80歳代とあらゆる年齢層にわたっていて、職業も、建築、医療や福祉サービス、設計、そして学生や専業主婦など、実にさまざまです。
ホームヘルパーや介護福祉士、建築士、ケアマネジャーの有資格者が、さらに専門性の幅を広げるために受験しているケースも多く、特に多いのがホームヘルパー。2001年第6回試験では、3級では受験者総数約39000名中約6700名が、2級では総数約35000名中約5500名が、ホームヘルパー有資格者でした。
と言って、専門性の高い人たちばかりが受験しているわけではありません。3級では約39000名中約2300名、2級では約35000名中約1700名の専業主婦が、大学や専門学校の学生も3級、2級それぞれで約6000名、約2400名が受験しています(第6回試験)。
過去8回の検定で、3級(過去8回実施)の合格率は44~65%。2級(過去6回実施)は15~36%という合格率。3級はテキストでの自習で合格できるけど、2級はセミナーでの講習、通信教育などを受けた方がいいかもしれません。でも、結構講師の当たり外れがあるようなので、福祉住環境コーディネーターの資格を持っている講師の講座を選ぶのがポイント。
また、基本的に試験問題はすべて東京商工会議所発行のテキストから出題されるので、テキストを繰り返し読む、福祉機器などは実物にさわって確かめるといった地道な努力が必要。過去の合格者たちの勉強期間は、だいたい1ヶ月~1ヶ月半といったところ。
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