介護・福祉業界への転職を考えている方に、転職経験者の声をお届けするシリーズの第5弾は、サイトユーザーの経験談。41歳、未経験にして男性。しかし、みごと病院の事務職からグループホームの介護職へ、常勤での転職を果たしました。
私のほうから、いくつかの質問を投げ掛けたところ、たいへん丁寧なご回答をいただきました。しかも、それが男性、女性を問わず、これから未経験での転職を考えている方にとって、とても示唆に富んだ内容でした。転職ノウハウ、ということではなく、未経験での転職では、どういう考え方、準備が大切なのかを、2回に分けて、じっくり紹介したいと思います。
まず、前編は、
【なぜ転職を考えた?】
【どんな転職活動をした?】
です。
また、このシリーズは他に
私の転職●1 福祉ヘルパー→個人契約ヘルパー 【個人契約は利用者との相性が重要】
私の転職●2 民間のヘルパー→社協のヘルパー 【ヘルパー登録は複数の事業者に】
私の転職●3 事務機器営業→訪問入浴ヘルパー 【未経験だからチーム仕事を狙う】
私の転職●4 病院事務職→老健介護職 【30歳過ぎで常勤職をゲット】
私の転職●6 病院事務職→グループH介護職 <後編> 【40代、未経験、男性で転職成功!】
があります。
では早速、体験談へ!
【プロフィール】
●41歳 ●男性
●前職/個人病院事務職→現職/グループホーム介護職(常勤)
【なぜ転職を考えた?】
個人病院の事務職として勤務したのは7年間。その間、医学関係の本を読んだり、通信で医学翻訳を勉強したり、携わっている仕事を自分なりに深めていこうとしました。でもやはり書類仕事は無味乾燥。人と接する現場のほうがいい、介護の仕事をしてみたい、と漠然と考えていました。しかし、その時点でははっきり気持ちが固まっていたわけではありませんでした。
体調を崩しかけていたこともあり、病院を退職。休養を兼ねて、しばらくはインターネットで男性ヘルパーの仕事の現状や採用状況、資格の取得方法を調べたりしました。ハローワークに出かけて、担当者にヘルパーの採用状況について聞いたこともあります。また、社会福祉協議会主催の精神保健講習会(1か月程度)、施設見学を含む福祉講習会(2日間)を受けたりもしました。
そうした活動をしているうちにもう年齢は40歳間近。でも、まだ全く先は見えていなかったんです。この間も、介護の仕事をしたい、という気持ちが常に自分の中にあったので、偶然、家の近くでヘルパー講座が開講になったのを見つけると、考える間もなく受講を申し込みました。2級を取得して、その後1級講座も受講したため、修了までは10か月。この時点で41歳になっていました。
→次は【どんな転職活動をした?】