介護・福祉業界で働く・転職する/栄養士・管理栄養士の仕事

スポーツ栄養の仕事がしたい!(3ページ目)

アスリートの栄養サポートなど、スポーツ業界で仕事をしたい栄養士・管理栄養士はとても多いですね。どのようにしていったら道が開けるのでしょうか? スポーツ栄養業界に詳しい方にお話をうかがってきました。

執筆者:大石 淳子

スポーツ栄養士になるには何が必要でしょうか?

経験が必要
フードサービスや栄養指導など、まずは栄養士業務の経験が必要。
ガイド:
栄養士・管理栄養士がスポーツ業界で仕事をするにはどのようなことが必要だと思われますか?

田地さん:
まずは栄養のプロとしてその実績が高く評価され、信頼されなければならないので実務経験は不可欠ですし、管理栄養士資格を取得する必要があるでしょうね。

スポーツ業界での栄養士業務はさまざまですが、例えば選手やチームに同行し、試合中の食事や水分摂取のタイミングをアドバイスしたり、減量中やトレーニング時の健康管理をサポートします。栄養士のサポートがないときでも選手自身が適切な食事を選べるように、教育を行うこともあります。またアスリート向けのフードサービス業務であれば、対象者に合わせた献立作成や栄養相談を行います。ですから栄養士としての現場経験がベースになるわけです。アスリート向けのスポーツ栄養を担当している委託企業では、実際に3年以上の実務経験を採用条件にしています。新卒ではなかなか難しいでしょうね。

またスポーツ栄養のサポートを希望する人々は、競技レベルが高い場合がほとんどなので、顧客ニーズを満足させるために、スポーツ・運動についても高い知識が求められます。つまり、運動指導でも専門家であることが要求されるのですよ。運動についての知識を身につけておくのは必須ですね。

これには例えば、体育系の大学院に進学するか、科目履修生や研究生として運動生理学や運動処方を学ぶとか、または健康運動指導士の資格を取得するなどの方法があります。

スポーツ栄養士として開業し個人で活動している栄養士も増えてきましたが、こうした方々の大半は、管理栄養士と健康運動指導士の両方の資格を取得しています。

次のページでは、スポーツ栄養士の将来性についてです!
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