介護・福祉業界で働く・転職する/介護・福祉業界の仕事

訪問入浴サービスの仕事はハマりやすい!

訪問入浴サービスの仕事内容から、職種、資格は必要か、雇用形態、給与などを2回に分けてわかりやすく解説。前編の今回は、まず訪問入浴サービスとはどういう仕事なのかを紹介。

執筆者:宮下 公美子

●訪問入浴サービスってどんな仕事?
街を歩いていて、停めてあるワゴン車(訪問入浴車輌)から家の中にホースが伸びているのを見たことはない? それが訪問入浴サービスを提供している車。組立式の浴槽を利用者の家に運び込んで、利用者にお風呂を提供するのが仕事です。

寝たきりや障害のある人にとって、お風呂は何よりの楽しみ。私たちがお風呂に入って「ああ、気持ちいい」と、つい、つぶやいてしまうように、お湯に浸かった利用者の口からも素直な喜びの言葉がこぼれます。お風呂に入れたうれしさ、お風呂に入れてくれたことへの感謝の気持ちがストレートに伝わってくるこの仕事は、「やってみたら楽しくて辞められなくなった」という人がとても多いのです。

●仕事の大まかな流れは?
まず利用者宅の6畳程度の広さのある部屋にビニールシートを敷き、浴槽を運んで組み立て、お湯を入れます。お湯は、利用者の家の風呂場の水を、湯沸かし器搭載の訪問入浴車輌に巡回させて適温に温め、給湯するのが一般的。車から伸びているホースはそのために使うもの。お湯を入れたらいよいよ入浴。入浴後は、お湯を利用者の家の風呂場やトイレに流し、ビニールシートや浴槽などを片づけます。

利用者の家に着いてから、片づけて出発するまでの時間は、事業者によるけど長くて1時間、短いところで30分。1日に、多い事業者では8件、少なくても5件の利用者を巡回します。

※次のページは「どんな職種がある?」「看護職の役割は?」
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