デイケアとデイサービスどこが違うの?
平成27年4月の介護保険制度の改正をうけ、「デイサービスの進化が求められる」という記事を書かせて頂きました。では同じ通所系サービスであるデイケアはどこが違うのか、今回はその主な違いに焦点をあてて説明していきます。
医療の専門職が関わる
例えばデイサービスが行っている機能回復訓練にあたる部分、デイケアの場合は、理学療法士などのリハビリの専門家がより専門的に関わっていきます。また医師や看護師などの医療スタッフの配置基準があり、医療依存度の高い利用者を受け入れています。
そこで今回の改正では、これらデイケアの特徴をより活かす形で、病院からの早期退院者を迎える拠点として位置づけられました。
明確になったデイケアの役割
1.退院後間もない大切な時期に関わる(心身機能へのアプローチ)
専門的にリハビリを受ける
2.日常活動や社会参加の再出発につなげる(活動・参加へのアプローチ)
急性期、回復期の座る、立つ、歩くなど一定の機能が回復したのちは、再び自ら日常生活が送れるよう実際の生活場面での指導に移っていきます。専門的な視点で自宅の環境調整をおこない、食事、排泄、着替えという身の回りの動作から掃除、洗濯、料理などの生活行為を3~6か月の期間に高めていきます。
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次の一歩を踏み出す
介護職員はここが学べる
デイケアの提供時間を通して専門的なリハビリテーション見る機会が多いです。期間を定めて計画達成に取り組むため、介護職も重要な生活リハビリの担い手となります。そのため、関わる上での必要な観察点や注意点などの情報交換を通じて専門的な視点が学べます。個々の利用者にあった生活リハビリを予想できる素地を身に付ける機会になるでしょう。
病院と在宅の架け橋
<関連サイト>
デイサービス(通所介護)の進化が求められる