デイサービスの進化が求められる

平成27年4月の介護保険制度改正の狙いは、団塊世代が75歳以上となる2025年(10年後)までに、介護業界の新たな受け入れ態勢を整備することです。これからは、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう方向づけていくのです。そのため住まいである自宅を中心に、医療、介護、予防、生活支援や自治活動など、一体的に提供されるよう地域包括ケアシステムが構築されていきます。そのような中、デイサービスに期待される役割がより明確に示されました。

いままでのデイサービスとは 

利用者と職員

利用者と団欒の風景

デイサービスとは、利用者が通い、入浴、排泄、食事介助などの日常生活上の世話や機能訓練を提供するところです。利用者は場所を変えて1日過ごすことで、家族は自分の時間が持て、利用者はコミュニティーに参加することで発見や挑戦などを可能にします。

しかし通うことが目的化している事業所も多く、デイサービス本来の役割を果たしていないのではないかという指摘がありました。平成25年「通所介護のあり方に関する調査研究事業」より、デイサービスが最も力を入れている内容をたずねると、1位は無回答(39.0%)、2位は身体機能への働きかけ(20.5%)、3位は社会とのつながりの意欲を高める閉じこもりがちにならない(13.2%)でした。

確かに近年は、機能訓練に特化した事業所や作業活動を通じ社会参加に取り組んでいる事業所もありますが、39%の無回答のデータからは、目的が不明確なデイサービスの存在がいなめません。

これからのデイサービスとは

今後医療制度の改革、高齢者人口の増加やニーズの多様化が進む中、支援すべき対象者数は、特定の事業所や病院のみが担うスケールをはるかに超えてくるため、地域単位で受け止め対応していく流れに変わっていきます。それを踏まえ地域では、あきらかに予測される変化があります。
  •  病院からの早期退院者を迎える
  • 在宅生活を送る認知症高齢者・重度者が増える
  • 事業所・専門機関・地域住民などの連携で支える仕組みをつくる
そこで居宅サービスであるデイサービスには、対策上の明確な役割が課せられました。