気軽に食事相談ができる栄養士に
栄養相談では食事を3日間書いてもらい、摂取状態をグラフで提示し説明する。対象者の理解力や生活様式を考え、無理なくできることを提案 |
この仕事をしていてどのような時にやりがいを感じますか?
川瀬さん:
「病院では聞けなかったことが聞けて良かった」「勉強になった、安心した」というお言葉や、相談後に「検査値が改善した、薬の量が減った、薬を飲まなくていいことになった」というご報告をいただいたときにとてもやりがいを感じます。
ガイド:
病院では聞けなかったけれど薬局で聞けたことについて、どんな違いがあると思いますか?
川瀬さん:
個人的にゆっくり聞きたい方、一度聞いたけれどもう一度聞きたい方がいらっしゃるようです。家で実際に料理をしてみた上で、わからなかったからまた相談したいということもあるようです。そういった方々が安心して何度でも聞きやすい場所であるようですよ。
ガイド:
なぜ薬局のスタッフとして栄養士が必要とされたのでしょうか?
川瀬さん:
薬局で調剤を受ける多くの患者さんは日常生活のなかで治療を行うため、生活習慣病患者に限らず薬物治療以外にもケアが必要です。患者さんから、食事や栄養についてレベルの高い相談も増えています。そのニーズに応えるために専門家である栄養士が在籍しています。
薬局栄養士になるには?
ガイド:
薬局で栄養士として採用してもらうためには、どんなことを面接の際にPRするといいと思いますか? 川瀬さんはどんなことをPRしたのですか?
川瀬さん:
弊社の場合は教育や研究に力を入れているため、向学心が強く前向きに仕事ができる人が求められていると思います。この仕事は対人業務なので、明るいやさしさやコミュニケーションのとり方は重視します。
私は面接の際に、患者さんが気軽に来てくださり、安心してもらえるように仕事をしたいと言いました。患者さんは病気があって不安です。心も疲れている方、どうしていいかわからない方もいらっしゃいますから、希望を持っていただけるようにサポートしたいと伝えたと思います。
次のページでは、現場で求められる栄養士像についてご紹介します!