中小企業診断士の成り立ち

中小企業診断士の歴史は、昭和23年に中小企業の経営・技術の遅れを克服するために中小企業庁が設置されました。そのなかで、「中小企業診断実施基本要領」というのが作られたのが始まりです。そして昭和27年には、中小企業診断制度の質的・量的拡充を図るために作られた「中小企業診断員登録制度」が現在の診断士の前身になります。

中小企業診断員を通商産業省が登録する制度をつくり、それが資格ということになってきたのです。以後、背景や名称は若干変わりつつも現在のような制度に落ち着いています。

中小企業診断士試験の概要

中小企業診断士を目指すといっても、試験の内容を知らないことには、イメージがつきませんよね。中小企業診断士の試験について紹介します。試験は1次と2次試験の2段階になっています。1次試験は2日間の筆記テストです。

1日目の科目は、経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理(オペレーション・マネジメント)」です。
2日目の科目は、「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・中小企業政策」です。

教科が7つあり、かなり幅広い範囲を対象としているのがわかります。MBAのミニ版というわけではありません。マーケティングといったMBAではお馴染みのものがあまり扱われていない反面、運営管理(オペレーション)や、法務といった現場にかかわるようなことが科目として独立しているところなどが、特徴といえましょう。

1次試験は、筆記のテストなので、受験勉強をすれば合格できます。極端なことをいうと、実務経験がない学生でも、受験として勉強すれば、1次試験はクリアできるでしょう。中小企業診断士にとって大変なのは次の2次試験です。

2次試験ではより実践的な筆記試験+口述試験を行います。この2次試験が難しいのです。要するに、実際の企業事例をもとに、実際に診断してみてくださいというテストです。知識の実践的な応用が必要とされます。

弁護士試験でも同様。法律の丸暗記はできても、どのように実践するかというのはまた違ったスキルで、そちらのほうがはるかに難しいわけです。

では、どのくらいのひとが診断士に合格できるのでしょうか?
2人に1人?50%? いえ違います。
5人に1人?20%? 違います。
え、では10人に1人くらい? 違います。
答えは次のページです。