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決定版!中小企業診断士を取得すべきか?(3ページ目)

コンサルタントの代表的な資格といえば中小企業診断士。どういう資格なのか? 取得すべきかどうなのか? 徹底的に検証する決定版です。

執筆者:大石 哲之

わずか5.6%の合格率の難関試験

答えは、5.6%です。1次、2次含む総受験者数は、平成19年度試験で14,305名。その中でも合格者数は799名で、5.6%の合格率になります。かなり厳しい合格率といえます。

職種別に分けると、このようになります。
  総受験者数 2次試験合格者数 合格率
経営コンサルタント自営業 173 9 5.2%
税理士・公認会計士等自営業 152 8 5.3%
上記以外の自営業 332 16 4.8%
経営コンサルタント事業所等勤務 425 29 6.8%
民間企業勤務 8,492 524 6.2%
政府系金融機関勤務 239 18 7.5%
政府系以外の金融機関勤務 1,526 90 5.9%
中小企業支援機関 264 6 2.3%
独立行政法人・公益法人等勤務 225 7 3.1%
公務員 408 22 5.4%
研究・教育 64 5 7.8%
学生 504 20 4.0%
その他(無職を含む) 1,501 45 3.0%
  14,305 799 5.6%

社団法人中小企業診断協会本部 平成19年度資料より資料作成

さらに……2次試験を合格したあと、診断士の登録をするためには、さらにハードルがあるのです。

実際にコンサルティング会社などに就職して「実務を経験しました」ということにするというのが1つの方法。ソムリエの資格は実際に飲食業でサービスを提供していないと取れないというのと同じようなイメージです。もしくは、所定の登録機関で研修を受ける(実務補習15日間)ことのどちらかが求められます。

それをクリアして初めて、中小企業診断士に登録が出来るのです。結構大変だということがお分かりになったかと思います。2次試験の合格はかなりたいへんなので、実は2次試験を免除してもらえる制度があります。
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