コンサルタントで働く/コンサルタントの仕事

マッキンゼー流図解の技術とは

戦略コンサルティングファームのマッキンゼー秘伝のチャート・プレゼン作成技術と戦略コンサルタント必携の技術について解説します。

執筆者:大石 哲之

マッキンゼー流図解の技術とは?

マッキンゼー流図解の技術
チャートやグラフを使った
きれいなプレゼン資料をつくりたい
きれいなプレゼン資料づくりは、コンサルタントのみではなく、ビジネスマンなら誰もが身につけたいスキルだと思います。

今回は、そんなプレゼン資料の作り方の極意を1冊にまとめた本であるマッキンゼー流図解の技術を紹介します。

この本はマッキンゼーで実際使われていると言われている本で、なんと、プレゼンテーションの図表やグラフの作り方だけを、1冊丸ごと解説しています。図表やグラフのみにターゲットを絞った本はほかに類書がなく、これが決定版と言えましょう。

戦略コンサルタントの必読書

この本は、戦略コンサルタントになろうとする人にとって必読の本と言えます。戦略コンサルタントでなくても、企画部門や、経営企画などにも役立つので、必須とも言っていいでしょう。

なぜ戦略コンサルタントにとってチャートや図解が重要なのでしょうか。戦略コンサルタントのプレゼンテーションは、他のプレゼンテーションとは趣が少し違います。実は、戦略コンサルタントのプレゼンテーションでは数字やグラフが頻出します。文字通りの頻出で、プレゼンの毎ページ毎ページが数字つきグラフで埋められているのです。

講演会などで使うプレゼンテーションは、魅せる、楽しく、派手にといったことが重要です。しかし、戦略コンサルタントのプレゼンテーションは派手さではなく、論理と納得感が重要です。そのためには、数字をもって説得する。数字をグラフに加工したり図表にすることで、言いたい事柄、証明したい事柄、伝えたい事柄を、疑いようなく表現するのです。

以上のように、「数字・グラフ」を使って「自分が伝えたいこと」を伝えるためのスキルが、戦略コンサルタントには必須といえます。この本はそのための唯一といってもいい教科書です。魅せる・楽しく系のプレゼンではなく「定量グラフ」「定量表現」で、ここまでテンプレートがそろっているのは貴重です。

原書の名前は「Say it with chart」というものでした。つまり、「チャートを用いて表現しろ」ということで、まさにそのもののタイトルです。長らく英語版で親しまれてきましたが、いつのまにか翻訳版がでていました。
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