夫の収入と妻お仕事、気になる関係
夫の収入別に、妻がどんな働き方をしているのかを見てみましょう。2002年度に行われた「就業構造基本調査」の結果を元にグラフを作成してみました。*クリックすると拡大します |
少し見にくいグラフで申し訳ありませんが、
<夫の年収が800~899万円まで>
妻が正社員で働く人数:12万人超
妻がパートで働く人:20万人超
<夫の年収が900~999万円>
妻が正社員で働く人数:6万人超
妻がパートで働く人:15万人弱
となっています。900万円を超えると正社員で働く数は、ぐっと減るのがわかりますね。これは、生活に余裕のできる証(あかし)なのでしょうか?!では、高収入の目安「1000万円」を超えるとどうなるのでしょうか。
「夫の収入が高い≠妻が働かなくてもいい」という考えは、もう古いかも。 |
1000万円以上の年収がある夫の妻は?!
<夫の年収が1000万円以上>妻が正社員で働く人数:9万人超
妻がパートで働く人:3万5000人
いかがでしょう。意外でしたか?1000万円を超える世帯でも、こんなにも多くの妻が仕事をしていることがわかりました。この数字を見る限り、「妻が働くのは、夫の収入が低いから」あるいは、「夫の収入が多いから、働く必要はない」という考え方は、説明がつかなくなりますね。
実は、夫の収入が1100万円以上の世帯では、妻の有業率(しかも正社員率)がぐんと高くなるという統計結果が出ています。ご承知の通り、最近では、女性の高学歴化が進み、同じく高学歴の夫(=高収入)と結婚し、結婚・出産後も働き続けるという傾向が強くなってきているのも確かです。
夫が高収入だけど働いているという人は、「働く理由TOP10」の2位以下の理由を挙げた人たちかもしれませんね。しかし、この統計結果を見る限り、必ずしも「夫の収入が低いから、働きに出る」ということではないことがわかりました。
もちろん、「収入のためだけに働いている」という方も大勢いらっしゃることでしょう。でも、いぜんとして「夫の収入で十分だから、私は働く必要がない」とおっしゃる方がとても多いので、今日は、夫と収入と妻の就労の関係をご紹介してみました。
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