将来的に、ステップアップしながら、長く仕事を続けていきたいという方は、デメリットについてもよく理解して。 |
きちんと理解した上で選択しよう
パートタイム派遣で働くデメリット
さて、メリットがたくさんのパートタイム派遣。でも、以下のことについても、きちんと理解しておいてください。■契約終了後、次の仕事が必ず約束されているわけではない。つまり、安定した働き方ではないので、将来的に不安を感じる。
■派遣先にもよるが、交通費が出ない。また、ボーナスや退職金がない。1つの企業に長く派遣されても、昇給がない。
■責任のある仕事をやらせてもらえない。
などがあります。これらは、派遣で働くデメリットとして、よく言われていることですが、これらのほかに、もう1つ考えたいことがあります。
”キャリア”とは、積み重ねるもの。助走期間が終わったら、将来のキャリアにつながるよう、経験を積み上げていくことを考えましょう。 |
派遣社員のキャリアはキャリアにならないの?!
ブランクを経て仕事を再開する場合、いきなり正社員としてではなく、まずは短期の仕事から少しずつ働いていくことをおすすめしています。ただし、1~3ヶ月の短期の仕事をずっと繰り返していくと、「働くこと」そのものの経験は増えていっても、なかなか「キャリアの積み重ね」になりにくいと考えられ、そろそろ本格的に正社員で働きたいと希望し、企業に応募しても、それまでの派遣での仕事を「キャリアとして認めてもらいにくい」のです。
ブランク明けに本格的に働くための助走期間として、あるいは、子供がまだまだ小さい、介護の問題など、どうしても短期でないと働くことができないという方をのぞいては、ゆくゆくは長期的に働くということを念頭に派遣で働く期間や職種について考える必要があるでしょう。
最低でも、6ヶ月以上の契約で働いていれば、それを「仕事上の経験」としてカウントしてもらえます。そうして、ブランク明けの助走が終わったら、次は、“キャリア”を積んでいくことを是非考えてみてください。
それでもメリットいっぱいのパートタイム派遣。キャリアの入り口として効果的に利用しましょう。
最近、非正社員の処遇がよく取りざたされていますが、ミセスの方みんなが、正社員として働きたいと考えているわけではありませんし、また結婚して子供がいるからといって非正社員を望んでいる方ばかりでもありません。
大事なのは、“選べること”だと思います。その中で、将来は、長く働いていきたいという方は、いつまでも短期間の派遣を繰り返すのではなく、ある程度、「働くこと」そのものに自信がついてきたら、ぜひ6ヶ月以上の契約に挑戦してみましょうという提案をさせていただきました。
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