自分にとってのメリット・デメリットは何でしょうか? 派遣社員という働き方についてじっくり考えてみましょう。
今、大きく注目されている「派遣」という働き方。派遣にはメリットもあれば、もちろんデメリットもありますので、派遣で働く際には十分理解しておくことが大切です。

派遣のメリット・デメリットに関するアンケート調査に基づきながら、正社員と派遣社員の違いや、メリット・デメリットを考察していきます。


経験者が語る派遣のメリット・デメリット


実際に派遣で働く人の意見を見てみると、参考になる点がいくつもあります。派遣経験者のあげたメリット・デメリットのランキングを紹介します。

■メリット
 1位 時給がよい
 2位 希望の職種が選べる
 3位 色々な仕事が経験できる
 4位 会社の束縛がない
 5位 派遣会社に労使交渉をしてもらえる
 6位 残業手当がもらえる
 7位 仕事の範囲が明確
 8位 定時に退社できる・残業がない
 9位 大手企業で働ける
 10位 休日がきちんととれる

■デメリット
 1位 ボーナスがない
 2位 交通費がない
 3位 契約更新されるか不安
 4位 仕事の範囲が曖昧
 5位 祝日が多いと給料が減る
 6位 正社員と区別される
 7位 福利厚生が悪い
 8位 仕事範囲が狭く物足りない
 9位 正社員に比べ責任が軽い
 10位 昇給がない
  (以上 2004年12月リクナビ派遣調べ) 


派遣のメリットと 気をつけなくてはならない点

メリット1位の「時給が良い」ですが、一般的なアルバイトと比べると確かに派遣の時給は高いです。でも、デメリット1位「ボーナスがない」、2位「交通費がない」の結果からも、正社員と比べると一概には言えない部分がありそうです。

最近では、交通費が支給される派遣会社もあります。派遣会社に交通費の有無も確認し、交通費がある派遣会社の交通費+時給(交通費が支給される分、比較的低く設定されている場合もあります)と、交通費がない派遣会社の時給とを比較し、どちらが自分にとって得なのか考えてみると良いでしょう。

メリット2位「希望の職種が選べる」と、3位の「色々な仕事が経験できる」は、派遣で勤務経験のある私自身も同様に感じました。色々な仕事を通じて新しい発見をしたり、それに関わる人との出会いで学んだことがたくさんあります。また、メリット9位の「大手企業で働ける」から、派遣は仕事や職種だけではなく、ある程度の職場環境も選べるということがわかります。これらは、正社員では味わえない派遣の大きなメリットです。

メリット4位の「会社の束縛がない」と、7位の「仕事の範囲が明確」ですが、派遣社員は正社員のように転勤や仕事の内容が大きく変わるような配置転換などはありません。また、初めの契約で仕事の範囲も決まっているので、確かに派遣社員には会社の束縛がなく身動きが取りやすいというメリットがあります。

でも反面、デメリット8位の「仕事範囲が狭く物足りない」、9位の「正社員に比べ責任が軽い」からも見えるように、自分の能力に余力があり、それが最大限に発揮できない場合などは、それほど自分は頼りにされていないような物足りなさや、正社員と同じ職場で仕事をしていても蚊帳の外にいるような寂しさを感じる時があるのではないでしょうか。そんな時は派遣会社のキャリアコンサルティングを受けてみるのも1つの方法です。もっと自分に合った仕事が見つかるかもしれません。

メリット6位の「残業手当がもらえる」ですが、基本的に働いたら働いた分、給料として支払われるのは当然です。ただ、残業の多い職場を選択して、がむしゃらに稼ぎたいという人であれば残業手当がきっちりもらえる点はメリットとなります。反対に、アフターファイブは趣味・お稽古に没頭したい、また、家事・育児と仕事を両立させたいという人であれば残業のない職場を選択することで、メリット8位のように「定時に退社できる・残業がない」というメリットが得られます。派遣にはライフスタイルに合わせて勤務時間を調節できるという大きなメリットがあります。

デメリットと 快適に働くためのポイントとは? 次のページで紹介します