4.次々と新しい出会いがあり、活動の幅が広がる
--最近はお芝居やデザイン方面での活躍も目立ちますが、それは自然な流れ?
「そうなの。好きでやっていたことがつながって、今の活動になっている。たとえば、3年ぐらい前からイラストの個展を開いているんだけど、これも、小さい頃から絵を描くのが好きで、ライブの時に描いていたら『個展をやらない?』って言われて。そこから、ホームページのデザインをやってほしいって言われたりして、広がってます」
--歌以外のことをやることに抵抗はないですか?
「自分の中で歌手のElliが一番大きいのは確かなんだけど、私は『歌手のElli』と言われなくても別にいい。私は人が好きで、いろんな人との関係の中で頑張るのが好きなのね。いい作品を作りたいだけなの」
--今年春には舞台もあったんですよね
「それも偶然の出会いがきっかけ。イラストの個展を見に来てくれた人の中に脚本家の人がいて、その人が脚本家だなんて全然知らずに私がお芝居やったことがあるという話をしていたら、『じゃあ出ない?』って。で、今度はそこで共演した人が文学座研究生公演の演出を担当していて、その中の音楽を作らないかって話になって。お芝居をわかっていて音楽を作れるところが買ってもらえたみたいですね」
--新しいことにチャレンジするパワーはどこにあるんですか?
「私ね、チャンスはやってくるものだと思ってる。自分でこれをやろうと思っても、チャンスがこなければできないことってあるでしょ。だから、チャンスがやってくるのを楽しみにしてる」
--じゃあ、これからもまだまだいろんなことにチャレンジしていきそうですね?
「そうですね。こだわらないというのが私のこだわりだから」
--こだわらないというこだわり?
「そう。昔は、まわりにこだわっている人が多かったこともあって、何かにこだわりをもたなきゃいけないと思ってたのね。でも、『フォレストガンプ』という映画を見て、ああ、こだわらなくてもいいだんだって思ったら、とっても楽になれたんです。変化していくのって楽しいでしょ。そういう意味では、男性より女性の方がどんどん変わっていけて、楽しいと思いますよ」
--でも、歌手のElliさんファンとしては、音楽活動も楽しみなんですけど・・・
「今年はアルバムを出す予定もあるし、ライブハウスでは2カ月に1回ぐらいライブをする予定。大阪でもやりますよ。今年は、自分でも楽しみなんです」
昔は、自分の思いと違っても相手に合わせようと無理をすることもあり、結局、うまくいかなかったことも少なくなかったというElliさん。ここ数年、自分がシンプルになったことで、努力のしかたが分かってきたと話します。年齢を重ねると自分ができること、できないこともはっきりしてくる。できることを一生懸命やる。そのすばらしさを教えていただきました。
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「ガイドが出会った素敵な女性」
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