女性の転職/女性の転職ノウハウ

キャリアアップの実感が得られないあなたへ 転職の落とし穴に要注意!

キャリアアップを目指して転職をしたものの、実際は職を転々としてしまうだけに終わっていると話すAさん。その原因はなんなのか。彼女の話を聞いてみました。

執筆者:泉 まつお


ある転職歴~Aさんの場合

短大を卒業後、大手メーカーで一般事務として仕事をしてきたAさん。
入社2年たった頃から単調な毎日に退屈さを感じるようになり、資格取得によってキャリアアップを目指そうと考えました。

Aさん:最初にとった資格は「MOUS」。会社ではパソコンを使っていましたが、資格を持っていなかったので、資格を取れば少しは認めてもらえるかと思ったんです。

ところが、資格取得後も会社での仕事は変わらず、淡々と時間だけが流れていったといいます。

Aさん:せっかく資格を取ったのに、会社は全然評価してくれませんでした。でも、よく考えたら、その会社では事務職はどこまでいっても事務職で、そこでキャリアアップなんて無理。それで、もっと専門的な資格を取って、転職しようと思ったんです。

このとき、Aさんが目指したのは、リフレクソロジスト。理由は、「これからは癒しの時代だから」ということだった。ところが…。

Aさん:リフレクソロジストになるための勉強って、ツボの押し方を勉強すればいいのかと思ってたんですけど、実際にスクールに通ってみたら、身体全体のつくりやリンパのこととか勉強しなくちゃいけなくて…。私、こういうの苦手なんですよね。

結局、途中で挫折。次に目指したのは、ウエディングプランナーだった。

Aさん:テレビドラマでこの仕事を見て、「来るな!」って思ったから。スクールの授業も面白くて、毎回、楽しみでしたね。

コースを修了したAさんは、スクールのサポートもあり、晴れてウエディングプロデュース会社に転職。新たな一歩を踏み出した。

Aさん:退屈な毎日から一転、ウエディングプランナーとしての仕事は忙しくて刺激的でした。でも、この仕事って、土日が休みじゃないんですよね…。お客さんのわがままに振り回されるっていうのも、けっこうつらいものがあるし。先輩たちは、「一緒に作り上げたウエディングが形になる挙式当日は毎回、感動する」って言ってたけど、私はどうしてもそうは思えなくて。

そしてAさんはそのプロデュース会社を辞め、派遣会社へ登録。再び一般事務として働き始めた。

Aさん:派遣で一般事務を選んだのは、自由になる時間を持って、次の転職に備えたかったから。その時間を使って、グローバル化が進む中でキャリアを積むために英語の勉強に力を入れました。TOEICの点数も上がってきています。

ところが、派遣会社に「英語を使える仕事がしたい」と希望を出しても、なかなか納得できる仕事を紹介してもらえないという。

Aさん:紹介がないわけではありません。でも、お給料の面で納得できる仕事がないんです。先日も、貨物貿易にかかわる事務の仕事を紹介されたんですが、私の場合、貿易に関わる仕事は初めてだからって、提示された時給が今の一般事務の時給と変わらない。せっかく英語を勉強してきたのに、これじゃあ、全然、意味がない。そう思いませんか?

Aさんはキャリアアップに向けて努力をしています。
でも、なぜ着実にキャリアを積むことができていないのでしょうか。
次のページで問題を洗い出してみましょう。
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