女性の転職/女性の転職ノウハウ

キャリアアップの実感が得られないあなたへ 転職の落とし穴に要注意!(2ページ目)

キャリアアップを目指して転職をしたものの、実際は職を転々としてしまうだけに終わっていると話すAさん。その原因はなんなのか。彼女の話を聞いてみました。

執筆者:泉 まつお

この転職歴の問題点は?

まず、気になるのが、Aさんの仕事の選び方です。

リフレクソロジストを目指したときは、「これからは癒しの時代だから」
ウエディングプランナーは、「テレビドラマで見て、来るな!と思ったから」
英語の勉強を始めたのは、「グローバル化が進んでいるから」

たしかに時代の流れをキャッチすることは重要ですが、Aさんの場合、仕事選びに関して、一度も「これが好き」「この仕事がおもしろそう」という彼女自身の気持ちが出てきていないのです。

時代はどんどん変化していきます。
今、人気の仕事も、あと3年たったらそうではなくなるかもしれません。
今、好調な業界も、5年後、状況が変わるかもしれません。
そのなかで、やりがいを感じながらキャリアを積むには、自分の内側から湧き出る「やってみたい」「おもしろそう」という気持ちが必要。
いい転身をしてキャリアを積んでいる人は、皆、「人気の仕事だから」「今、好調な業界だから」ではなく、「これがやりたかったから」という理由で仕事を選んでいます。


そしてもう一つ。
英語の勉強をした今のAさんは、お給料に納得がいかなくて次の仕事へ進めないでいますが、それもとてももったいないことだと思います。

たしかに、英語ができないときより、努力をして英語力を上げた今、たくさんのお給料をもらえる仕事に就ける可能性は高まっていると言えるでしょう。
しかし、「英語ができる」だけでできる仕事は多くありません。
貿易に関する仕事の場合、英語ができて、貿易に関する知識があって初めて一人前。
Aさんの場合、貿易に関する知識がないのですから、未経験とみなされても仕方がないのです。

貿易事務は実務経験のある人が高く評価される仕事です。
最初の時給は低くても、ここで実務経験を積めば、今後、大幅な時給アップも望めるはず。
少し長いスパンでキャリアアップを考えてみてはどうでしょうか。


Aさんに学ぶ、転職の落とし穴に落ちないポイント

○仕事は、「人気だから」「好調だから」ではなく、「やってみたい」で選ぶ。
○勉強したらすぐに収入アップになるとは限らない。何事も積み重ねが大切。


キャリアアップは一歩一歩積み上げていくもの。
一足飛びのキャリアアップを望むと失敗しがちです。
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