着付けの仕事 基礎知識編
1)「着付け」のスキルを身につける独学でスキルを身につけるのは難しく、スクール等へ通うのが一般的。昼間は仕事をしている人向けに、夜間コースで学べるカリキュラムを組んでいるスクールもある。通学期間は、6ヶ月から1年を、1クールとしてカリキュラムを組んでいる学校が多い。費用は、スクールによって差はあるが、1年で約20万円~が目安。(学ぶ内容や、通学頻度によって金額は異なります。)
学ぶ内容は、着物の着付けだけでなく、着物の種類や染め方、帯の種類や季節に合わせた着物・帯の選び方、小物の選び方など、幅広いのが特徴。着物の着付けは、スクールで学ぶだけでなく、学んだことを自宅でも毎日復習することが大切。
着付けの基礎を無料で学べるセミナーなども開催されているので、まずは、そのようなセミナーに参加し、着付けや着物の世界が自分に向いているかどうかを確認してみるのもおすすめです。
2)「着物」に関する仕事の種類
■着付け講師
スクールと契約をして、着付けの講師となる、または、自宅で着付け教室を開くケースも。
■結婚式や七五三など、行事ごとの着付け
花嫁の着付けや、成人式の着付けなど、お客様へ着付ける仕事。フリーで着付け依頼を請け負う場合と、美容室に勤務し、着付けを担当する場合もある。
■呉服店勤務
お店へこられたお客様へ、商品である着物や帯のご説明をするのが主な仕事。着物や帯などにまつわる、豊富な知識が必要とされる。また、接客業のため、着物の知識だけでなく、接客そのものの基礎スキルも重要。
■和装スタイリスト
雑誌で和装の写真撮影の際など、スタイリストとして活躍する道も。豊富な知識と経験に加え、フリーで活動する場合は、仕事を獲得してくる営業力も不可欠。
次ページでは実際に「着付け講師」として活躍する女性のインタビューをご紹介します。