社会人の大学進学……会社への報告
社会人の大学進学……会社への報告
会社への上手な報告の仕方、注意すべき事項、報告後の態度をまとめました。
会社に認めてもらうパターン
会社に報告し、上司や同僚に知ってもらうことで得られるメリットとしては、まず仕事配分や時間帯に配慮してもらえる(かもしれない)ことでしょう。退社しやすくなり、また、変な言い訳を使わなくてもいいので、精神的に楽なはずです。会社に役立つ知識を大学で得る場合は、ぜひ報告したい!しかし、 不景気が続き、教育予算を十分に持たない会社にとって、仕事に役立つ知識を社員が自分のお金で得るのであれば、大歓迎したいところではありますが、そのせいで仕事が滞ったり、他の社員との関係がうまくいかなくなると予測される場合は、当然イイ顔をされません。
さて、会社のカルチャーは社員の大学進学を認めてくれそうですか?また、上司や先輩、同僚は、あなたの大学進学を応援してくれそうですか?もちろん応援してくれる人もいれば、「この忙しいときに……」とか「自分の負担が増えるのでは?」とイイ顔をしない人もいます。
考え方は、人によって千差万別。ここで失敗すると、せっかくの大学進学がその後つらいものになってしまいますから、細心の注意を払って【報告プロジェクト】を進めましょう。
「~します!」という宣言より「~したいのですが…」という相談を
すでに決まっているからといって、いきなり「私、大学に行きますっ!」と宣言するのはあまりオススメできません。有無を言わせない雰囲気がありますし、そんな風に宣言されても周りの人は「?」となるだけです。まずは「4月から大学に行きたいと思っているのですが…。」などと相談ごとから切り出すとよいと思います。
相手に意見を言わせる(助言を求める)余裕を与えることで、印象はだいぶ違ってくるはず。その際、誰に最初に相談するかは、周りの人間関係を見て。場合によっては、その人から他の人(上司、同僚、先輩など)にうまく伝えてもらってもいいですね。
伝える項目としては、学校に行きたい理由、仕事との関連性、通学期間に加え、さらに具体的には何時ごろ退社しなければならないのか、どのような配慮をしてほしいのか、他に誰に伝えておいた方がいいのか?なども相談しておきましょう。
周りに迷惑をかけない努力をすることがうまいくコツ
仕事をしながら大学に行くことを会社が認めてくれたからといって、「配慮してもらうのは当然」という態度は厳禁です。仕事と学業の両立は確かに大変です。仕事に追われ、課題に追われ、通勤、通学もキツイ。さらに遊ぶ時間もほとんどない。
でもその大変な状況は、あなたが自分で選んだことです。
自分だけが大変という態度は絶対見せてはいけません。ハードな状況の中でも、今まで通り自分の責任をこなすこと、完璧じゃなくても両立しようとする努力を見せること、それでようやく周りが認めてくれるのではないでしょうか。
それに、大変なのはあなただけではありません。実際はあなたの知らないところで、他の多くの人達は、様々な事情を抱えているのです。
報告後に気をつけたいことリスト
さあ、無事報告も済みました。実際社会人学生になったら、ぜひ下記を実践して見て下さい。□会社のせいで「学校に行けなかった」「課題をやる時間がない」などの言い訳をしない。
□学校のせいで「仕事に集中できない」「仕事が期日までに終わらない」などは絶対にないようにする。
□通学などで残業出来ない分、朝早く来てやる、などの努力を見せる。
□自分だけが大変、という態度は見せない。
□自分以外の人も「いろいろ大変」だと常に念頭に置いておく。
□歓送迎会など大切な飲み会だけはなるべく参加する。どうしても都合がつかない場合は、当事者に一言お詫びを。
□家族に感謝の気持ちと言葉を。
□健康に配慮する。
□たまには息抜きを。
いかがでしたか?会社に報告しておくことで、時間的な部分で、そして仕事配分などでも配慮してもらえるメリットがある半面、ちょっとした心遣いのなさが、人間関係の悪化なども引き起こしてしまう可能性があります。
仕事と学業をうまく両立するためには、周りの協力は必要不可欠。協力者をたくさん作り、あなたの社会人学生生活を充実させて下さい。
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