社会人の大学・大学院/社会人の進学・学生生活事例

【インタビュー】仕事・家事・介護 vs MBA取得 MBAへの道 48歳会社員の場合(3ページ目)

会社員、家事、介護、で多忙な毎日、そしてMBA。何が彼女をそこまで突き動かすのか?私費留学生として中国から来日し工学博士号そしてMBA取得、「やめたいと思ったことは1度もなかった」と語る祝さんに迫る!

西島 美保

執筆者:西島 美保

社会人の学びガイド

実際、大学院に入って一番うれしかった事(良かったこと)は?

一番良かったのは多くの友人ができたことです。みなさんは向上心が強く、いろいろと良い刺激を受け非常に励まされることがあります。


大学院に入ってつらかったこと(大変なこと)は?

勉強が忙しくて睡眠不足になることは一番つらかったです。


再び大学院生になって、驚いたこと、意外だったことは何ですか?

再び大学院生になって、自分を見直す機会が得られました。ちょっと意外だったのは、勉強する能力(語学の勉強も含めて)ですが、40代でも20代でもそう変わらないと気付いたことです。


想像と比べて、実際の社会人学生生活はどうですか?

想像以上に大変でしたが、逆にやればできるという自信がつきました。
【祝さんの学生生活】

6:00  起床
8:00まで家事と朝食
8:00 出勤
19:00 帰宅
21時まで家事と夕食
21:00~24:00 大学院の勉強
25:00 就寝


大学院の授業は期待通りでしたか?

正直言って授業はばらつきがあります。非常に参考になる内容もあればそれでもない科目もありますし、教授も、大変熱心にコメントを書いてくれたり積極的にオンラインディスカションに参加したりする方も居ればそうでもない方もいます。

オーストラリアBOND大学大学院では、ワークショップへの参加が義務付けられていますが、実際参加されてのご感想は?

ワークショップへの参加は貴重な経験でした。普段は、顔が見えないでオンラインディスカションしているわけですが、実際に顔を合わせた上のグループワークで固い連帯感みたいなものが生まれています。実質、多くの学生がワークショップで勉強のモチベーションが上がったと思います。


フルタイムの仕事、主婦業、介護、そして大学院生をしながら無事卒業された祝さんですが、このプログラムで得たものは何ですか?また、ここで勉強したことを、今後はどのように生かしていきたいですか?

得たものは換えがたい経験と自信だと思います。勉強は知識の吸収だけではありません。知識だけならいずれは陳腐化してしまいますが、経験と自信は一生役立ちます。

最後にひとこと!

人間は自分が思っている以上に能力があります。自信を持って挑戦を続け、常に学ぶ姿勢は大切だと思います。


(あとがき)
祝さんの経歴では、26歳で湖南大学卒業となっていますが、これは中国の文化大革命のため、22歳まで大学入学機会を得られなかったからだそうです。
いくつになっても学びつづける姿勢、多忙な中、家事や介護、仕事、そしてMBA取得を果たした祝さん。
「意外だったことは?」の問いに、「勉強する能力(語学の勉強も含めて)ですが、40代でも20代でもそう変わらないと気付いたこと」という言葉を聞き、40になっても勉強する能力は落ちないんだ!と勇気付けられました。

こんなに勉強を楽しんでいる人がいる!と知った喜びをみなさんにも伝えたくて、お忙しい祝さんにお時間をとっていただきました。ぜひご感想をお寄せ下さい!





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