社会ニュース/よくわかる時事問題

大都市を急襲!「ゲリラ豪雨」の原因(3ページ目)

東京で工事作業中の5人を死亡させたり、高校野球の試合を中止にしたり、全国各地で猛威を振るう「ゲリラ豪雨(集中豪雨)」。ゲリラ豪雨の原因とは? なぜ都市ばかり? そのメカニズムをわかりやすく解説します。

執筆者:志田 玲子

「ゲリラ豪雨」が増える一因は、やはり地球温暖化!

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外出の際は、最新の天気予報で「ゲリラ豪雨」の襲来を要チェック!
「ゲリラ豪雨」が増える要因の一つは、地球温暖化にあると見られています。気象庁・気象研究所によると、「気温が上がると大気中に含まれる水蒸気が増えるため、積乱雲が発達しやすくなり、強い雨の回数が多くなる」。たしかに、2ページで見た通り、太平洋高気圧の縁や台風の周辺などでは、大量の水蒸気流入→大気が不安定化→積乱雲発生→集中豪雨という図式と一致する……。

ちなみに、同研究所の推計によれば、100年後に1時間に30ミリ以上の「激しい雨」が起きる頻度は、CO2(二酸化炭素)の排出をある程度抑えたと仮定しても、現在の1.3~1.7倍に増加!(2008年7月31日付読売新聞より) 温暖化の影響で、異常気象がもたらす被害はますます深刻になる?

「ゲリラ豪雨」は、ヒートアイランド現象がお好き?!

一方、「ゲリラ豪雨」はなぜ大都市を狙い撃ちにする? その原因として指摘されているのが、温暖化の副作用=ヒートアイランド現象です(8月6日付朝日新聞より)。ヒートアイランド現象は、ある地域の気温が周辺地域と比べ高くなる現象で、都会に見られるのが特徴。たしかに、オフィスビルや自動車交通が集中する一方で緑が少ない大都市は、ほとんど灼熱地獄と化していますね。上記の気象研究所の見解に従えば、気温上昇で大気中に含まれる水蒸気が増え、「ゲリラ豪雨」の攻撃を受けやすくなるのも当然と言えそう……。

月額315円で「ゲリラ雷雨メール」をゲット!

まだまだ猛暑が続きそうな夏の季節。外出の際は必ず最新の天気予報をチェックし、「ゲリラ豪雨」の攻撃に備えたいものですね。最後に、ガイドから耳寄り情報! (株)ウェザーニューズでは、携帯電話サイトで「ゲリラ雷雨メール」を提供しています(月額315円)。「ゲリラ雷雨」の可能性がある場合、携帯メールで知らせてくれるので、外出先でもチェック可能。詳しくは以下でどうぞ。
『ゲリラ雷雨メール』開始、ウェザーニューズ

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