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地価の帝王「銀座・鳩居堂前」はなぜ高い?(2ページ目)

2007年分の路線価が2年連続で上昇! 特に、3大都市圏が大幅な伸びを見せ、都市と地方の格差が際立っています。そして、路線価日本一は、22年連続で銀座・鳩居堂前! 一体なぜ、こんなに高いの?

執筆者:志田 玲子

上昇率トップスリーは、東京・愛知・大阪の「3雄」!

画像の代替テキスト
今年も、路線価日本一は銀座中央通り=鳩居堂前!
写真提供:東京発フリー写真素材集
1ページで見たように、路線価の上昇が目立つのは、東京・大阪・名古屋の3大都市圏。その中でも特に、前年に比べ上昇率が伸びた都道府県は、
■東京都…… 56.7万円(1平方メートル当たり、以下同じ)。前年の上昇率5.5%→今年の上昇率17.1%で、3.1倍増!
■愛知県…… 11.0万円。同3.1%→同10.0%で、上げ幅は3.2倍増!
■大阪府…… 18.2万円。1.2%→9.6%で、8倍増!

1ページで見た3大都市圏の傾向と同様、平均額・上昇率共に東京都がダントツですが、前年からの伸び率ではやはり大阪府が群を抜いています。ちなみに、東京都の牽引役は何と言っても23区で、平均額は74.8万円、今年の上昇率はなんと18.7%! 根強い都心回帰現象や、東京ミッドタウンなど相次ぐ都心再開発が、路線価上昇に拍車をかけた?

地方にも、地価上昇機運がひたひたと……

一方、上記以外の地域はどんな状況?
■前年の下落から今年は上昇へ…… 北海道と、宮城・埼玉・神奈川・滋賀・兵庫・福岡の6県。
■前年の下落から今年は横ばいへ(前年比0.0%)…… 静岡・奈良・岡山・愛媛の4県。
関東・関西の都市部や北海道などでも上昇反転・下げ止まりの傾向がうかがえます。

また、その他の府県でも、下落が続いてはいるもののマイナス幅が縮小へ向かい、全体の上昇機運の恩恵にはあずかっている模様。ちなみに、下落率が最も高かったのは、
■秋田県…… マイナス7.9%。(前年は9.8%)
■徳島県…… 同6.1%。(前年は7.0%)
■香川県…… 5.7%。(前年は7.0%)
今後も、地価の上昇反転=地域の魅力を高める活性化政策が急務であることに変わりはなさそう……。

ところで、路線価と言えば毎年注目を集めるのが、「どの地点が日本一高い?」。今年も予想にたがわず、トップは東京都中央区銀座5丁目の銀座中央通り=鳩居堂前でした! そこで、今年の路線価は一体いくら? 昨年よりどのくらい上がった? なぜ、こんなに高いの? → 次のページへ
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