競技会場がまだ出来ていないなんて!

開会式の行なわれる「五輪スタジアム」、4月末の完成予定でしたが2月に「6月末」に延期され、さらに3月になると「7月20日完成」に再度修正されました。開幕の3週間前に出来上がるという異例のスローペースです。
地中海気質あふれるマイペースぶり
他にも、バスケットボールやフェンシング会場の「インドアアリーナ」、テコンドーとハンドボールの競技会場「スポーツパビリオン」なども6月中旬現在、建設中です。また、野球やソフトボール会場へと観客の足を運ぶ「トラム(路面電車)」も工事中、マラソンコースになっている幹線道路も整備工事中、という状況です。

通常、オリンピックの1年程度前から直前にかけて、開催国では「プレオリンピック」を行ないます。ギリシャでも、このオリンピックイヤーにスポーツを観光と結び付けて、「スポーツ・ツーリズム」をテーマに「プレオリンピック・スポーツ・ツーリズム会議」を開催しています。
競技場がしっかり出来上がっていて準備万端ならこのプレオリンピックは大きな収入源となるハズです。しかし、このスロームードではどれだけの資金回収が見込めるか・・・。

これらは、ギリシャ人の「ギリギリまで動かない」という、地中海気質が出ていると言えるのでしょうか。そののんびりムードはオリンピックの入場券でも危機感を増しています。

6月1日発表のアテネ五輪組織委員会によれば、五輪チケットの販売状況は、総数530万枚のうち、約64%が売れ残っているそうです。組織委員会では、不振の理由として「球技の日程の多くがまだ決まっていない」「間際にならないと動かないギリシャ人の気質」「協賛社の購買意欲の薄さ」「テロへの不安」などを挙げているようです。

日本からの観戦ツアーは発売とほぼ同時に完売に近い状況と伝えられていましたが、お国柄が出ているのでしょうか?

遺跡ツアーは大人気

ギリシャ遺跡ツアーは20%増加の大盛況
日本からのツアーといえば、オリンピックの日程を外した「ギリシャ遺跡ツアー」も人気とのこと。今年の春から例年の20%だそうです。ギリシャといえば、もともと、たくさんの遺跡や観光スポットが多い国です。にもかかわらず、日本からの直行便がないために、渡航客が少なかった国でした。「オリンピックをキッカケに魅力を知りたくなった」との声が多いようです。

観光立国であるギリシャ。スポーツの祭典と文化の融合で、オリンピックだけに終わらない、渡航客誘致を図って行かないと、せっかく時間をかけて整備した幹線道路や路面電車も無用の産物になってしまいます。

世界の平和の祭典といわれるオリンピックですが、開催国に経済的メリットをもたらさなくてはイベントを行なう意味をなしません。2004年3月に新政権に交替したギリシャですが、オリンピックをキッカケに、世界中の目を向けさせて発展することを期待したいものです。

【もうひとつのオリンピックの楽しみ方シリーズ】
「TV買っちゃおうか?アテネ五輪」

【関連サイト】
「★2002年★経済キーワード【2】経済とオリンピック」
「アテネ五輪開催と歴史背景」(All About Japan“よくわかる政治”ガイドサイト)
「アテネ五輪情報」(日本オリンピック委員会)
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