60億円の契約！松坂代理人の正体とは？(2ページ目)

松坂投手の契約の裏では…

＜松坂投手の６年契約の詳細＞

年俸以外にもさまざまな福利厚生とも言える厚待遇を受けている。

今回交渉期限である15日午前０時（日本時間15日午後２時）の直前になってようやく松坂投手の契約がまとまったわけですが、本当にこの交渉はハタから見るほどギリギリだったのでしょうか？

ボラス氏はずっと年間平均1500万ドル（約17億5000万円）という破格の年俸を、レッドソックスに対して要求し続けていました。それに対してレッドソックス側の提示額は、年平均800万ドル（約９億3000万円）程度だったとされています。

両者の希望の間には２倍近い開きがあり、このまま交渉を続けていてもまとまるはずがありません。当然交渉はしばらくの間平行線を辿り、場合によっては交渉決裂・松坂は西武残留という見方も増えていました。それでも土壇場になってボラス氏が譲歩する形で、年間平均870万ドル（約10億3000万円）で交渉がまとまりました。

実際のところこの程度、あるいはもっと大きな譲歩も松坂・ボラス陣営としては、やろうと思えば最初からでもできたことでしょう。しかしそれをやらなかったのは、最後の最後まで粘って、松坂本人の契約条件、そして今後メジャーにやってくる日本人選手の待遇を、少しでも改善しようという意図の駆け引きであったと思われます。

松坂投手としては「メジャーでプレイしたい」という希望が最優先であったことでしょう。ボラス氏もそれは最初から聞いていたと思われます。それでもすぐに譲歩せずに、交渉期限ギリギリまで粘り、少しでも良い条件を松坂のために引き出したのです。

最初の段階でのレッドソックスの提示額は明らかではないですが、年間平均800万ドル（約９億3000万円）程度だったとされています。だとすると、粘ったことで年間あたり100万ドル近く年俸を増やすことができました。最後の最後まで譲歩せずにファンや関係者をやきもきさせたのは、このような意図があったためでしょう。

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