海外では絶対売れない日本の国債

さて、この「対外貸借報告書」に入っている資産や負債の中には、当然ながら国債などの債券も入っています。しかし国債だけに関して見ると、日本人が海外の国債を買うことはあっても、外国人が日本国債を買ったりすることはまずありません。なぜでしょうか?

金融に詳しい人はもうお分かりでしょうが、日本は超低金利時代にあり、国債の金利も1%程度と極めて低くなっています。そんな債券を外国人が買いたがるでしょうか?

安い日本国債の金利と比べて、多くの外国の国債は金利が5%前後と高くなっています。だから日本人投資家の中には、為替リスクを負ってまで外国の国債を買う人も多いのです。しかし、この反対を行う人がいるでしょうか?

自国の国債が年5%の金利がつくのに、為替リスクを負ってまで1%の日本国債を買う人などいません。いるとしたら、円高による為替差益を期待して買う「冒険家」の投資家くらいでしょう。

アメリカ財務省のデータによれば、日本人による米国債買いは、ある月では約3兆円にも達していたということです。それだけ日本人がアメリカの国債を買っているのですが、逆はそれほど多くありません。

下の表は、日本国債の保有者別内訳表です。こちらを見ると、日本国債の中で外国人が保有しているのは3.2%だけです。これは先進国の中ではかなり少ない数字で、例えばアメリカ国債は33.9%、ドイツ国債は40.4%が外国人によって保有されています。

国債保有者別内訳(平成15年3月末)
国債保有者別内訳表
日本の国債で家計が保有しているのは2.4%となっている。

→そして不動産についてはどうなのでしょうか?