難しい決断ほど、感情に流されやすい
難しい決断になればなるほど、考えることが大きすぎて良くわからなくなりがち…… |
誰しも、これまでの人生で「大きな決断を下す」局面に立たされた経験があると思います。プライベートで言えば、学生時代の「志望校を選ぶ」「入るサークルを決める」といった決断に始まり、「車を買う」「家を買う」など、多くの決断をしてきたはずです。仕事で言っても、「取引先を変更する」「転職をする」など、決断すべき局面は多々あります。
しかし、難しい決断になればなるほど、考えることが大きすぎてよくわからなくなり、感情に流されてしまって、正しい判断を下せなくなりがちなもの。直感でパッと決めてしまった結果、後になってから「あぁ、失敗した」と悔やんだことはないでしょうか?
偉人は冷静に判断を下す
三国志に関する故事成語で、「泣いて馬謖(ばしょく)を斬る」という言葉があります。フリー百科事典Wikipediaによれば、「軍の統率者であった諸葛亮は、自らの指示に背いて独断で布陣し敗戦を招いた責任で、非常に有能であった愛弟子の馬謖(ばしょく)を涙を流しながら処刑した。他の武将達の中には『馬謖ほどの有能な将を……』と言う者もいたが、諸葛亮は『軍律の遵守が最優先』と処刑に踏み切った。」という話です。
また、先日NHKの「プロフェッショナル」という番組を少し見ていたのですが、ビッダーズやモバゲータウンなどを運営する(株)ディー・エヌ・エーという急成長ベンチャーの南場智子社長も、「徹底的に議論し、論理に基づいて決断を下す」と話されていました。
洋の東西を問わず、古今を問わず、偉人は大事な局面で冷静な判断を下すようです。そこで今回は、(偉人の決断までには至らないかもしれませんが!?)「自分なりに」、冷静にキッパリと判断を下すための思考法をご紹介します。
では次ページから、決断を下すための思考法を見て行きましょう。