● 顔の部分から企業人格を育もう!
ディズニー、フォーシーズンズ、リッツカールトンホテル。
これらは、企業人格としてとても魅力的である。
しかし、先ほども述べたように規模の大小は関係なく、企業の人格は育むことはできる。最近、その象徴と呼ばせていただきたい方とお会いできた。
株式会社 アントレサポートの鈴木 友華 さんである。
起業して間もない企業に洗練されたオフィススペースを貸し出し、電話応対や来客時の応対も代行するサービスを提供している。
「女性ならではの、温かみ、きめ細かい応対」がモットーだそうだ。
鈴木さんは、若くして社長という重責を担われている。
女性としての強さとあたたかさを兼ね備えた大変魅力的な方だった。
そして何といっても、非常に謙虚な方だった。
冒頭にあげたチェック項目は、鈴木さんのお話をお伺いしたことから、相当ヒントをいただいた。
決してお金をすごくかけているわけではない。でも、空間全体はとても洗練されていた。ティーカップはフルーツと花柄をあしらい、風景をモチーフにした可愛らしい絵が空間を更に引き立てる。
お話をお伺いしている席で、鈴木さんが壁紙を指差した。
鈴木さん:「壁紙の色をご覧いただきたいのですが・・・」
桑畑 :「はい」(じっと壁紙に見入る)
鈴木さん:「ベースは白なのですが、よく見ると緑の色がうっすらと見えませんか・・」
桑畑 :「あっ、本当。緑が見えますね」
鈴木さん:「お越しくださる方にとって、空間全体が少しでも目に優しく、雰囲気が和らぐように弊社の社員が考案したものなのです」
桑畑 :「素晴らしいご配慮ですね!!」
心の豊かな皆様には、この感動がお分かりいただけるであろう!
壁紙ひとつとっても、ここまで配慮が行き届いているのである。
このような社員がいる会社だから、創業以来、電話応対のクレームは1件もない。
性格は顔に出るという。
主体性を失ったこんな時代だからこそ、改めて社員全員で企業人格について考えていくべきではないだろうか?顔の部分をまずはきっかけにして・・。
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