●マーケティングの仕事を進める上での4ステップ
マーケティングは「人の心をつかむサイエンス」です。
その定義に則ると、実は下記の手順が見えてくるのです。
1.一番に関係を持ちたい顧客は誰なのか?
2.その顧客のことについて知る。
3.顧客に対して、何を提供するのか?
4.どのようにして収益をあげるか?
今回は「1.一番に関係を持ちたい顧客は誰なのか?」についてお話をします。
●一番に関係を持ちたい顧客は誰なのか?
まず、あなたの「理想の恋人」について聞かせてください。
「そうだなあ・・。髪はショートで、体型が細く、同性にも好かれる人がいい。
それでいて料理も上手で、年は自分と5歳離れ以内で、カタカナ職業で、何よりも自分の良さを分かってくれる人・・・。」
理想の恋人となると、ネタにつきませんよねえ。
では、一方であなたの会社のある商品・サービスについてのコア・ターゲットは?
「う~ん。20~30代の女性で、どちらかといえば都市居住者で・・・。」
なかなかその先が続かないというのが現状聞かれる声です。
続かない原因は、顧客を「自社の商品・サービスについての消費者」という視点でしか捉えようとしていないことにあります。
顧客は、残念ながら、あなたの会社の商品・サービスを消費するためだけには生きていません。消費ではなく生活をしているのです。(楽しく生きていこうとしているのです!)
先ほどと少し聞き方を変えてみます。
あなたの会社の商品・サービスをどのような人に一番愛用してもらいたいですか?
性格の傾向は?精神年齢は?月に自由に使えるお金は?職業は?世帯構成は?
よく読んでいそうな雑誌は?スタイルは?衣食住の傾向は?どんな車を持っていそう?
ぜひ一度、あなたの会社にとっての理想の恋人探しをしてみてください。
このことを考える際は、取り急ぎ現状の顧客層や目先の収益性を横に置いて行うことがポイントです。
大丈夫です。現実とのギャップは後で埋められますから。楽しくやりましょうよ!
あまり、過去の成功体験や現状に足を引っ張られすぎると、思考が硬直化してしまいますよ!マーケターにとって硬直や固定概念は、最大の敵です。
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