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首都直下地震でマンションはどうなる?(2ページ目)

東京都防災会議が首都直下地震の被害想定について最終報告をまとめました。首都圏が大地震に襲われたとき、街やマンションはどうなるのか。気になるシミュレーションの結果を見ていきましょう。

大森 広司

執筆者:大森 広司

マンション入門ガイド

エレベーターは閉じ込めの可能性も

気になる中高層マンションでの被災ですが、ほとんどのエレベーターには地震時管制運転装置が設置されており、最寄り階で停止してドアが開くとされています。ただし、地震の揺れでドアがわずかに開くと安全装置が作動するなどして、最寄り階に着く前に停止して閉じ込められる可能性もあるとのことです。

いずれにしろ、いったん停止したエレベーターは保守点検スタッフなどが復旧作業をしなければ運転を再開できません。この点については国が基準を見直しており、停止したエレベーターを他のメーカーのスタッフなどでも再稼働できるようにしたり、地震の初期微動の段階で最寄り階に停止する装置を義務づけるなどの改善が検討されています。

ライフラインの損傷で避難生活を余儀なくされる!?

マンション生活者にとって受水槽の損傷は大きなダメージになる
マンション生活者にとって受水槽の損傷は大きなダメージになる
ライフラインの復旧日数については、M6.9の場合で電力が6日、通信が14日、ガスが22日、上下水道が21日と予測しています。M7.3になると電力と通信は変わりませんが、ガスが53日、上下水道が30日かかるとのことです。

ライフラインの中でも特に重要なのは生活用水の確保ですが、屋上に受水槽が設置されているケースでは建物が高いほど被害を受ける可能性も高くなるといいます。受水槽が使えなくなると飲料水だけでなく、トイレの排水処理も困難となり、長期にわたって避難生活を強いられるケースも考えられるのです。

電力やガスが復旧したとしても、マンション内の配線や配管が損傷を受ければ、こちらも使えるまでにさらに時間がかかることもあり得ます。エレベーターがストップしたままだと、やはり中高層階に住んでいる人には支障が出るでしょう。

新耐震基準だけでは十分ではない

こうしてみると、中高層マンションでの地震対策がいかに重要かが分かります。81年以降の新耐震基準では震度6強~7の地震でも倒壊はしないはずですが、建物が大きな損傷を受ける可能性は否定できません。より高い耐震性能や、制震・免震構造を採用したマンションを選ぶことも検討すべきでしょう。

【関連サイト】
最新技術で地震の揺れをシャットダウン 免震・制震マンション最新事情
地震がきても怖くない免震・制震マンション 超高層は大地震のとき大丈夫?
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