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巨乳ブームの生みの親、野田社長の逃げない人生(3ページ目)

今回インタビューをお願いしたのは元イエローキャブの代表取締役社長の野田義治氏である。多くの巨乳タレントの生みの親として、芸能界に新しい流れを起こした人だ。ニーズの変化を敏感に捉えている。

執筆者:木村 勝己


遊び半分で事務所をスタート

朝丘雪路さんを含め約12年間のマネージャーを担当したが、その後、黒澤久雄氏と黒澤明監督のマネージャーの3人でタレント事務所を設立する。黒澤明監督が映画を撮るとか、スタジオ作るとかの動きがあり、それではタレント部門をつくろうといった話しで、遊び半分でスタートした感じであり、特にプランなどなかったそうだ。黒澤家とは、お母さんが元気だったころから、家の中を自由に入らせてもらった付き合い方をしていたという。

弱小プロダクションに仕事をくれるところはなく、事務所設立の最初は収入がなく苦しかったという。借金を含め家族に迷惑もかけたそうだ。グラビアをやり始めて日銭が少しずつ入るようになると、タレントのDVDとかイメージビデオを始めた。事務所の運営をしながらレコード会社に売り込みなど一人でやったと振り返る。最初に乗ってくれたのがコロンビアレコードである。これも今では殆どのレコード会社に広がったといえるが、当時はアダルトビデオ業界が出てきた時代であり、新しい試みであった。

巨乳のネーミングはアダルトビデオから

女の子をユニットにして写真集やビデオなどを出すことも最初に始めた。タレント作りたい、ロケにいきたいといった苦し紛れの思いが、新しい試みや行動を生み出したという。

堀江しのぶさんやかとうれいこさんといった、バストの豊かな女性をグラビアデビューさせ爆発的人気を得る。巨乳ブームの火付け役であるが、この巨乳のネーミングは、実はアダルトビデオからきている。本橋信宏氏という作家が、アダルトビデオのタイトルにつけたのが最初だそうだ。当時胸の大きい人はあまり良いイメージがもたれていない時代であったが、巨乳ブームで嫌悪感はなくなり、皆自信を持てるようになったのではという。

そして次ページのような今後の目標を語ってくれた。
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