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モーションキャプチャで3DCGにリアルな動きを!

モーションキャプチャの進歩は、3Dゲームのリアル性はもちろん、将来はホログラフィーテレホンへの応用も期待される。医学の研究や、ゲームや映画の制作、さらにロボットの遠隔操作として開発は続く。

執筆者:木村 勝己


プロローグ

広いフロアーの中央にマイケルジャクソンが立っている、しきりに位置を気にしているようだ。
彼の体からは沢山のケーブルが放射上にフロアーに伸びている。
ミュージックとともに華麗なステップがスタート!
曲はMoon Walker!だ。
映像は切り替わり、バックダンサー達の中央でマイケルはムーンウオークを披露!
何度見てもスゴイ!
周りの拍手とともに、マイケルは被っていたハットを腰の前にかざしてお辞儀をした。

感動のステージ!

ここは、SGI(シリコングラフィック社)のデモブースである。
周りには青紫色の曲線美豊かな、高性能グラフィックコンピュータが並んでおり壮観である。
再度Moon Walker!の曲が流れる。
しかし中央に踊っているのはマイケルではない、ガイコツの3D CGである。
見事なステップをバックダンサーと共に共演している。
ムーンウオークもマイケルに劣らない。
最後はどうするのかと思っていると、ハットの変わりに頭蓋骨をはずしてお辞儀をした。
ニクイことをする、スゴイぞ!

閃きの瞬間!


なぜか目頭が熱くなってきた。何故だろう....。
あのガイコツの変わりに自分がなれたら....。
自然に自分をオーバーラップさせ、その可能性に感動していたようだ。
プロの動きを保存できることの凄さ、その動きを3D CGに移入できることの凄さ、誰でもマイケルになれることの凄さ。
このビジネスをやりたい!素直に思った瞬間である。

まず、あのモーションキャプチャのケーブルをなくそう!

そしてエピローグは次ページのように始まる。
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