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親子鑑定や個人特定など目的は多彩、拡大するDNA鑑定(2ページ目)

私たちの生活にDNA鑑定が身近になってきた。犯罪捜査の重要証拠や身元不明人物の確定はもとより、親子関係の証明にも利用されてきている。不確定な問題に対しての争いに、重要参考書類としての効果はおおきい。

執筆者:木村 勝己


多彩な鑑定の目的

この鑑定には、妊娠期に羊水を採取し、羊水中の胎児の細胞から親子鑑定を行う出生前鑑定や、父親のサンプルが得られない場合に、父方の祖父母のサンプルと母子のサンプルで親子鑑定をする祖父母鑑定、さらに兄弟(姉妹)間での兄弟鑑定が得られる。

DNA親子鑑定にはガイドライン鑑定とインフォーム鑑定がある。ガイドライン鑑定は裁判や調停などの公式な場で、DNA鑑定結果報告書を提出するために利用され、第三者の立会いのもとサンプルの採取が必要である。

インフォーム鑑定は、事象の真実を知りたいといった要求に利用され、サンプル採取キットを使うことにより、申し込みから鑑定結果報告書の受取まで郵送にて行うことができる。

ガイドラインの遵守が重要

当人からサンプル採取された事を証明する採取記録や鑑定人などの証明について、アメリカ血液銀行協会のAABBガイドラインや、日本法医学会の「親子鑑定の指針」や、経済産業省の「個人遺伝情報保護ガイドライン」が出されている。

DNA鑑定機関への申し込みにより、現在2週間ほどで結果がでるようである。価格は鑑定内容によるが、数万円~20万円くらいが一般的な感じである。価格だけでなく信頼できる機関を選ぶことが重要といえる。

DNA鑑定を利用する目的はさまざまであるが、不確定な問題に対しての争いに、重要参考書類としての効果は大きい。プライバシーへの配慮を制度的にしっかり構築し運営されることを願いたい。

<関連リンク集>

実用化途上の新技術
http://allabout.co.jp/career/invention/subject/msub_tech.htm


先願特許検索
http://allabout.co.jp/career/invention/subject/msub_kensaku.htm


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