DVDの200倍の記録容量
近頃、次世代DVDの規格統一が話題になっている。これまで対立していたブルーレイとHD DVDが、ついに規格統一を進めることになったのだ。
しかし、今回紹介する新技術は、この次世代DVDのさらに先を行く、新世代DVDである。新世代DVD最大の特徴は、最大1TB(テラバイト:1000GB)という記録容量にある。1TBといっても分かりにくいかも知れないが、これはなんと、現在のDVDのおよそ200倍もの記録容量にあたる。
ハイビジョンで映画が記録できる、次世代DVDといわれるブルーレイの容量が50GBであるから、これの実に20倍の容量。しかも転送レートは1Gbpsと、超高速だ。
ホログラムの光干渉記録
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DVD-Rの200倍の記録容量をもつHVD写真提供:株式会社オプトウエアその名は、HVD(ホログラフィック・バーサタイル・ディスク)である。株式会社オプトウエアによる開発だ。アメリカが二つの国家プロジェクトを立ち上げ研究していたものであるが、このプロジェクト終了時にも実現には至っていない。それをソニーの元研究者からなるグループが実現化した。
多くの投資会社からオファーがあり、数十億円規模の投資が得られている。民生向けへの販売は、次世代DVDのブルーレイやHD DVDの市場が落ち着いてくる、2008年頃からを予定しているそうである。データストレージとしての導入は、2006年中を目指すそうだ。
このホログラム記録には次ページのように2方式がある。