ホクロのない美肌の人は花粉症に注意
このホクロとの関係の研究は、花粉症への対症療法として、花粉症への抵抗性を持つ人々の共通項を見出し、遺伝学、生化学、病理学的背景を究明し、人の体質を理解することが、治療戦略としてより本質的であるとの考えに基づいてのことである。その内容は、“ホクロの目立つ人や多い人は、花粉症(アレルギー性鼻炎・結膜炎)に抵抗性であり、ホクロの殆どない人やホクロ生成系の弱い人は、花粉症になりやすい”といったものである。
ホクロと花粉症の関係、115人にインタビュー
東京近郊で会合や通勤途中に出会った人115人(男性40人、女性75人)に直接インタビューして、ホクロと花粉症の有無を調査した。その結果、ホクロがあった人85人(男性31人、女性54人)のうちで、花粉症にかかっていたのは5人であった。5人のうち3人は目立つホクロが1個だけで、ホクロがないのに等しいということである。この5人のような例は今後新しいグループとして考えていくそうである。
これに対して、ホクロがない30人(男性9人、女性21人)は、全員が花粉症にかかっていたということである。
ホクロがないとアレルギー症?
粟屋さんによるとホクロができるような体質の人が花粉症になりにくく、ホクロがなく皮膚がつやつやしている人に花粉症は多いということである。これは美男美女が花粉症などアレルギーになりやすい傾向と符合するそうだ。花粉症の人には慰めとなるのだろうか。
そして次ページのように花粉と川崎病の間にも因果関係がありそうである。