身近になってきた太陽電池、燃料電池の他にも、風力発電、地熱発電、波力発電、潮力発電、廃棄物発電、バイオマス発電など新エネルギーの開発が進んできている。
設置が増える風力発電
その中でも最近、発電施設の設置が目立ってきているのが風力発電である。政府は2010年までに、風力発電を300万キロワットにする目標を温暖化対策推進大綱で掲げた。これは現在の約10倍の発電量になる目標値である。
風力発電機写真提供:三菱電機株式会社
電力会社は現在販売している電力量の中で、新エネルギーで供給する割合を1.35%にすることが義務付けられた。風力発電に対する期待も必然的に大きくなってきている。
米国、ドイツ、デンマークにおいては1990年代に風力発電の普及が急速に進んでおり、これを追いかける形になる。技術改良も進み化石燃料と同じくらいまでコストが下がってきており、普及の速度は加速しそうだ。
単純構造による低コスト発電
風力発電はプロペラを風で回し、発電機を動かすという基本構造が単純なところが良い。これが発電コストが低く抑えられる要因になっている。しかしそこには効率的に発電させるための工夫も色々組み込まれている。
その構造は次ページのようになっている。