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高額で売れるマンションの条件とは?

買ったマンションを将来、売ることになったら、なるべく高く売れるに越したことはありません。そのためには、買うときに高く売れるマンションを選ぶようにしたいもの。では高く売れるマンションの条件とは?

大森 広司

執筆者:大森 広司

マンション入門ガイド

高く売れれば買い換えの資金繰りがラクに

せっかくマンションを買ったら、なるべく長く住みたいと考える人も多いでしょう。でも、30年間ずっと今のままローンを払い続けられるとは限りません。なんらかの事情でマンションを売らなければならなくなることもあり得ます。そんなときのためにも、なるべく高く売れるマンションを買っておくことが重要です。

では、将来高く売れるマンションとはどんなものでしょうか。おおむね、次のような条件が挙げられると考えられます。

■最寄り駅から近い(できれば徒歩5分以内)
■周辺環境が整っている
■マンションの規模が大きい
■管理が行き届いている
■価格が高い
■周辺の家賃相場が高い


最寄り駅から近いほど高く売れる

駅から5分以内のマンションは売るときの条件も有利になることが多い
駅から5分以内のマンションは売るときの条件も有利になることが多い
まず重要なのが駅からの近さです。中古マンション市場では新築以上に利便性が重視される傾向があり、駅からの時間が価格に大きく影響します。一般的に駅に近いほど高く売れる可能性が高まりますが、特に10分を超えるかどうかがひとつの境目になるようです。徒歩9分と徒歩11分とでは実際に生活するうえでさほど大きな違いがあるとは思えませんが、チラシや広告を見たときに徒歩分数が1ケタか2ケタかは心理的に大きな違いになるのです。それは自分が家を探す立場になって広告を見れば自ずと理解できるでしょう。

同様に、徒歩5分以内か6分以上かも大きなポイントになります。特に今後は中古マンションの買い手に占めるシニア層や単身者もしくはDINKSの比率が増えると考えられるので、駅から少しでも近い物件を求める傾向が強まるでしょう。シニア層は気軽に駅に出られる距離を好みますし、仕事で帰宅時間の遅い単身者やDINKSも駅から遠めの物件を敬遠するケースが少なくありませんから。

緑が豊富で閑静な住宅地なら高く売れる

一方で周辺環境が価格に影響する点も見逃せません。緑が豊富で閑静な住宅地に建つマンションは、中古市場でも人気が高くなるのが通常です。いくら駅に近くても周辺が騒々しく子育てに適していない環境では、子どものいる世帯から敬遠されてしまい、高く売ることが難しくなるでしょう。

特に高級住宅街と呼ばれるエリアでは、駅から多少遠くても環境が第一に重視される傾向があります。クルマを利用する人が多ければ、駅からの距離があまり問われなくなるのは当然です。ただ、同じ町内でも道路一つ隔てただけで環境が大きく変わることもあります。周辺環境の良し悪しは現地で自分の目で確認することが重要です。

大規模・高層マンションは高く売れる

マンションの規模も価格に大きく影響し、規模が大きいほど高く売りやすいという関係にあります。というのも、大規模マンションは共用施設が豊富で敷地がゆったりしているケースが多いなど、大規模ならではのメリットが少なくないからです。大規模マンションは外観も目立つので、地域のランドマーク的な存在として「あのマンションに住みたい」と人気が高まる場合も多いものです。

また、タワーマンションのように階数が高いマンションほど高く売れる傾向も見られます。階数が高ければ眺望がよく、快適な住まいであることがイメージされるのでしょう。特に最高層に近い住戸は希少性が高いので、分譲時より高く売れるケースもあります。一方でタワーマンションの低層階の住戸でも、周辺の同じ程度の階数のマンションに比べて高めに売れる傾向もあるようです。タワーマンションならではのグレード感や充実した共用施設が人気を呼ぶためでしょう。

高く売れるマンションの条件はまだあります。

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