<7位.ブロードバンド接続サービス始動>
インターネットにおける情報や、eコマースといったサービスが活発になるに伴い、その回線の太さが問題になってきた。
画像を多用した商品紹介や、映画やライブといった動画の配信サービスも増え、コンテンツの容量も大きくなってきている。
このような中、今年はブロードバンド接続会員が急激に増え、ブロードバンド元年といえるのではないだろうか。
今までのCATVの他に、ADSLの会員獲得競争は凄まじく、既にYahoo-BBは会員数150万人を超えた。
本命といわれる光ファイバーによるFTTHも、3~4月にかけて大手の電力会社数社が本サービスをスタートさせた。速度は上りも下りも100Mbpsであり、新しいビジネスの創出も期待できる。
無線LANによる接続が出来るホットスポットも全国に広がってきた。政府のe-Japan重点計画も、目標を示した効果がでてきたといった感じである。
<8位.光波長多重技術による配信実験>
光ファイバーを使って大量に映像を配信する技術が、その実力を実験で披露している。NTTの光波長多重技術を使ってスカパーと共同実験したものである。
通常の放送番組が最大500チャンネル配信でき、大容量のハイビジョン番組が110チャンネル送れるという。
インターネットの高速通信も同時に実現できるところも、今後の展開が期待できるところだ。
これは来年末開始予定の地上波デジタル放送において、電波の届きにくい過疎地や、都心の高層ビルの中での難視聴地域において、有効な配信インフラとして期待が大きい。この実験は2003年1月迄続けられる予定である。
これとは別に、沖電気は光符号分割多重による新アクセス方式を開発した。一つの波長の帯域を、ユーザーやサービス毎に割り付けチャンネル分割し、10Gbpsの帯域保証が可能としている。
光ファイバー上でのサービスの可能性は、急激に拡大している感じだ。
次のページ⇒9位.マイナスイオンの商品開発ブーム