「耳ざわりのいい表現」は、いいの?悪いの?

確認
特に人前で使う時などは、曖昧なままにせず、事前に確認するようにしておきましょう。
×照準を当てる
○照準を定める、あわせる

「照準」は、銃の弾丸が的に当たるように、ねらいを定めることが元々の意味なので、照準そのものを標的に当てるという表現は間違い。「照準を定める、あわせる」が正解です。

×汚名挽回
○名誉挽回、汚名返上

これも、名誉挽回と汚名返上の2つの言葉を混同したものでしょうか。「挽回」は、取り戻すという意味ですから、汚名挽回だと、汚名を取り戻すということになります。「失った名誉、汚名を回復する」という意味で使うなら、名誉挽回・汚名返上が正解です。

×微に入り細に入り
○微に入り細を穿ち

「とても細かいことについてまで質問された」というようなときに使う表現ですが、「微に入り」と「細に入り」をなんとなくリズムで使ってしまっている人が多いのではないでしょうか。実は「細に入り」が間違いで、「細を穿ち」が正しい表現です。ちなみに「穿つ」というのは、穴を開けること。「微に入り細を穿ち」は、「細かいところにまで及ぶ」という意味です。

落ち込む
大きな失敗というわけではないけれど、ちょっと落ち込む?!
×耳ざわりのいい
○耳に心地いい

「耳ざわりのいい言葉」という風に使う人が時々いますが、「耳ざわり」は、漢字で書くと「耳障り」。「聞いていて不快、嫌な感じ」がするという意味ですから、「耳障りがいい」とは、全く矛盾した言葉になります。聞いていて気持ちがいいのは、「耳に心地いい」。

×太鼓判つき
○太鼓判を押す

絶対に確実という意味で、「○○編集長の太鼓判つき!」という表現を雑誌などで時々見かけることがありますが、「折り紙つき」と混同したものと思われます。「太鼓判を押した」「折り紙つき」なら正解です。

×波紋を投げかけた
○波紋を生じた

そもそも、静かな水面に物を落としたときに生じるのが波紋。波紋そのものを投げることはできませんから、「波紋を投げかけた」は間違い。何かの発言、行為などによって影響・動揺を与えたことについては、「波紋が生じた」または「波紋が広がった」とするのが正しい表現です。

いかがでしたか? あらためて日本語って難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。無理に慣用句を使う必要はありませんが、間違いやすいとされている慣用表現をさらっと使いこなせたら、オフィスでのあなたの評価もグンとアップするはずです。


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