昔は学生の5月病、今は社会人の6月病。あなたの部下は6月病になってやる気をなくしていませんか? でも、励ましてやる気を出させようとしてしても逆効果です。6月病の対処のコツを紹介します。
《CONTENTS》●中堅社員でも6月病に(1P目)●「がんばれ!」は逆効果(1P目)●「べき」「ねば」は危険信号(2P目)●「~たい」気持ちに変えるには(2P目)
中堅社員でも6月病に
6月病の部下を励ましても逆効果 |
しかし、そんな新鮮な時期を過ぎると、急に落ち込みが襲ってくることがよくあります。いわゆる5月病です。一般的には次のような症状が現れるといいます。やる気がでない、食欲がわかない、疲れやすい、不眠、不安や焦りを感じるなどです。
昔はこれにかかるのは学生が中心でしたが、今は新社会人によく見られるようになっています。また、症状が現れる時期も、4月には新人研修があるため、少し遅めの6月に変わってきて、「6月病」とも言われるようになってきました。
また、昔と違って環境の変化も激しく、成果主義の風潮でプレッシャーが高まる中、この「病」にかかるのは新人に限りません。転勤や人事異動で新しい職場に移った中堅社員でも6月病は訪れます。
さて、あなたの職場の新人やそのほかの部下はどうでしょう? 5月病の兆候は現れていないでしょうか? もしくはあなた自身はどうでしょう?
「がんばれ!」は逆効果
もし、5月病の新人や部下に気づいたとき、とにかくやってはいけないことがあります。やることではなく、やってはいけないことです。それは「がんばれ!」と励ますこと。
元気がなくなったり、やる気をみせない部下に、ついつい上司は「がんばれ!」と声をかけがちですが、それは決してしてはいけないのです。むしろ、それは逆効果になってしまいます。
そもそも、6月病にかかりやすいのはまじめな人が多いといわれています。彼らはある意味、とてもがんばって働いています。6月病でやる気がなかなか出ない中でも、自分に鞭打ってがんばろうとしています。でも、やる気がどうしても出てこないのです。
そんなときに、上司から「がんばれ!」といわれると、余計に苦しくなってしまうのです。
それではどうすればいいのでしょう?
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