ナイスな関係ではなく、リアルな関係を目指す
こうやって中断をしながら、話の核心にストレートに入っていくことは、部下にとっても必ずしも心地よいことではないかもしれません。上司の意見を押し付けられるよりも、真実に直面されることのほうが辛い場合もあります。「嫌な上司だなあ」と思われるかもしれません。でも、それでOKです。コーチングとは決して“いい人”になったり、部下に好かれる関係を築くことではありません。
こんな言葉があります。
「コーチングの関係はナイスな関係ではなく、リアルな関係である」
つまり、単なる親しい関係ではなく、正直な関係であり、事実・真実としっかり向き合う関係です。あなたの部下との関係はどうですか?
中断することを恐れず、しっかりと相手の話を聴く。そのことからリアルな関係が始まります。そこには余計なゴマカシや言い訳は存在しません。腹の探り合いに無駄な時間を使うこともありません。
今まで、あなたはどれだけ無駄な時間を使ってきたでしょう? 今もどれだけ使っていますか? そしてあなたはこれからどうしたいですか?
まずは“中断”することから始めてみましょう。
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